ガーリッシュナンバー感想 ~クズプロデューサーとゴミカス新人~

期末テスト期間中なんですけど前日譚の漫画3巻及びアニメ12話それと公式スピンオフ1巻を2日で完走しました。虚無にも負けず忘れないうちに感想やらを綴っておこうと思います。

 

今回は全体感想なのでまずキャラクターごとに思ったことを書きます。

 

・烏丸千歳

主人公。外見はかわいいけどそれ以外はゴミカス同然の新人声優。世の中全てを舐め腐っており周囲の人間にすら高圧的な悪評を憚ることなく口に出します。女子高出身というのも何となく察しがつく性格なんですが、自分の外見が良いことは自覚しており憎らしいことこの上ないです。こういうカスみたいな中身でも人生うまく乗り切ってきましたみたいな子、どこかで致命的な鬱病を発動してくれる可能性が高いのでガチで好きです。

悟浄くんのことが大好きなブラコンで掃除などの生活能力も兄に依存している節がありその辺は天真=ガヴリール=ホワイトさんに近いですね*1。プロとして仕事をしている自覚がなく「まぁ何とかうまくいくやろ」の精神で雑に生きているためマネージャーの悟浄くんからは毎日のように窘められていますが最終話に至るまでろくに反省しません。褒められた点といえば図太さ(ポジティブシンキング)くらいなものでそれすらも捉え方次第という感じで本当にかわいいくらいしか救いようがない残念なキャラです。『突き抜けたクズ』を受け容れられなかったら後述の九頭Pともども無理だろうからこのアニメを見ることはかなわないでしょうが、僕はゴミクズが大好きなので満面の笑みで完走を果たすことができました。

さて、ダメ系主人公というと世に溢れているのですが彼ら彼女らは皆

①基本ダメだけど良いところもある

②話の途中で成長、更生する

のどちらかを満たすのに対して千歳は良い面といえる側面が無理やりに見出さないと無い上に最終話までろくに成長しないし反省もしないし当然更生もしません。これを主人公に据え置くのは挑戦的な設計だと感じます。成長しなかったので最後まで大成功を収めることもなかったんですが大失敗しなかっただけでも十分ご都合主義だと感じる人もいそうですね。...本当にこんなんで失敗せずやっていけるんかと思いましたがそこはフィクションってことで受け容れましょう。怠慢、傲慢、停滞というキャラクターは好きですがこれからは普通の成長物語も見てみたい気もする。後輩声優の台頭で一度完全に押しつぶされて真剣に努力を始める2期が待ち遠しいですね。できればBADENDでw

 

・烏丸悟浄

千歳の姉にして作中後半までマネージャーを担当。かつてはナンプロ所属の声優でしたが色々思うところがあって声優稼業を諦め現職に至るらしい。昔から彼を知る社長や九頭との親交(?)も深く酒の席でいろいろな話を聞いたりしています。仕事熱心でわりといつも帰宅が遅く、そのうえ妹がアレなのでストレスマッハ。しかし根がシスコンなのでここぞで甘いし自分が諦めた道を歩む彼女にたびたび自分を重ね期待してしまったりしてるの良いですよね...。一度現実を諦めた後も夢見ることを諦めきれないみたいな中途半端な人間性の描写に弱いです。

声優時代も仕事熱心で、常に役者としてあろうとする彼の姿勢には最強声優である苑生桜も一目置いていたようだし当時新人声優としてその背中を見ていた柴崎は悟浄と桜を並列で尊敬し理想像として語っています。妹がアレなぶんバランスを取ろうと常識人的キャラ設計になっているんでしょうね。実力や他キャラとの絡みの多さ、アレな過去など主人公になれるポテンシャルが十二分にあるのでスピンオフが待たれる。単純にカッコいいのもプラスポイント。fate zeroやサイコパスに出てきそうな雰囲気を湛えているが偏差値はマーチマーチ*2らしい。

 

・苑生百花

最強声優苑生桜と最強パパ(有名アニメ監督)の娘でありアイドル方面でも活躍を見せる今をときめく人気JK声優。かわいい。やる気も実力もないけど自信だけはあるゴミカス主人公が困っているとアドバイスをあげたり、自身の憧れに起因するものの柴崎の件でもフォローを欠かさなかったりと周囲への配慮が聖人のソレです。が、公式プロモーション的にはこの子もクズの一面を持っているらしい...ほんとかよ*3。声優稼業としてライブやお渡し会などの幅広い活動をすることに対して『それが求められているのだから仕事としてやるだけ』という割り切った考え方を持っています。中盤の話は彼女に焦点が当てられており家族のことで思い悩む姿は非常に刺さるものがありました。はっきりとは言明されなかったけど、つまるところ母親が最強すぎてコンプレックス持ってたけど自分の原点でもあるしどう接していいものか分かんなくなってたとかそういう感じです(適当)。どーせ普通のJKらしい葛藤なんやろうなって思いながらも千歳がキッズ過ぎるぶん百花が大人に見えてたこともあって心象を読むのがちょっと難しかったですね。単純な好きの両価性ではなく仕事と血縁というメタ要素が干渉しており客観的に見ても難解な感情だったと思います。

 

・柴崎万葉

人気声優2人目。山形出身で酔うと方言が出る人。九州弁も出てきてびっくりしました。声優稼業について『声優は役者としてあるべき』という思想を持っておりライブやお渡し会のようなイベントに対しては快く思っていません。そのストイックな姿勢から現場で陰口叩かれたりしてるけど本人はさして気にしていないらしいです(ほんとか?)。とはいえプロ意識がべらぼうに高いのでイベントでは明るい笑顔で振るまっています。生粋の仕事人ですが、こういうキャラにしては完全無欠感がない(序盤から何かと隙がある)ので親しみやすかったですね。まぁ他のキャラより刺さらなかったんですが。

 

・桜ヶ丘七海

あずにゃんポジ、ゴミカスたちの後輩。JK3、かわいい。1期時点では暗黒面がなさそうな大天使でしたが描写が少ないので果たしてみたいなところはある。というか絶対中身下水でしょw 2期にゴミカス千歳と全面戦争してほしすぎる。

 

久我山八重

あざと腹黒ロリ巨乳新人声優。『ペラいから』のとこは良かったんですけど漫画読んでないとあのへんのシーンよく分かんないと思います。アニメで掘り下げられずに終わってぽやしみ。

 

・片倉京

アラサーオタク。昔の悟浄を知る貴重な存在。掘り下げられずに終わってぽやしみその2。

 

・九頭P

戦犯。千歳と同じく救いようのない存在として描かれていますが、千歳と違って昔は有能であり最終話では少し持ち直している雰囲気もあります。

 

書いてないキャラもたくさんいますあとりあえずこのくらいで。全体として、業界の闇の部分を詳らかにしてしまえという意思を感じました。とことんゴミな主人公や九頭Pに振り回される面々という構図を社会人の仕事現場でやるってのは非現実(アニメ)的でとても面白かったです*4

2期こないかな~。

 

*1:ガヴは根が優しいけどこいつは根もクズ。クズ大好きだから一向に構わないんですけど。

*2:漫画で千歳に「マーチマーチ!w」と煽られている。

*3:たぶんラノベ原作者への偏見とかそのへんのことを言ってるんでしょうけど他のメンツの負の面が強すぎて大したものに思えない。

*4:脚色誇張あるのは分かるけど中には本当にあった話も混ざってそう...。