​ 結城友奈は勇者である 勇者の章 第4話 感想 ~300年の時を超え~

結城友奈は勇者である 勇者の章第4話の感想です。考察の都合上『楠芽吹は勇者である』『乃木園子は勇者である』のネタバレも含むので注意。
 
・初詣
風先輩退院おめでとう、受験は目と鼻の先ですね(ニッコリ)。今期Just Becauseも見てるから受験描写に敏感。
甘酒で泣き上戸と笑い上戸となる犬吠埼姉妹、樹ちゃんかわいい。その姉妹の酔った様子を貴重な記録と称して撮影すると言う東郷はミスリードで友奈の撮影が本線*1
集合写真は友奈がいなくなっても不自然でない構図でなんだか不穏。
 
・OPについて
イントロの1期カットインめちゃくちゃ好きだけど、サビのとこで各回のダイジェスト流すのは公式ネタバレみたいになってて何だかなぁという感じ。
 
・ある時はSS作家、乃木園子
小説書く発言は方便なんだけども実際書く趣味はあるんだっけ。ここの裏で今週も毎日大赦本部に足を運んで神官さんたちを震え上がらせてるの面白い。大赦にとっちゃぁ昔世界を救うためとはいえシステムの説明なしに半身を犠牲にさせてしまった少女には頭が上がらないわけで*2。その立場を理解して利用して神官から情報絞り出すそのっちの厚かましさはひなたに通じるものがある気がする。賢い子!
 
1期の段階でそのっちが半神扱いになってると言及されてたけどそれは今回の話に深くリンクしている。体を供物にして戦った結果20もの精霊の加護を受け実質半神となってたのが包帯そのっちで、神樹が欠損の補填(返還でないことに注意)を行なって半身を取り戻したのが2期のそのっち。サポートが精霊による間接的なものから神樹による直接的なものに変わったということでどちらかというと2期の方が神性高くなってそう。そのっちも充分ミスカタだと思う。
 
・子猫捜索
猫に怖がられる友奈ちゃん。動物は鋭いってことか。今回の集合写真は普通(普通って何だ)
 
・カラオケ
「宿題これからやるよー」
かわいい。その後の園子のフォローが色々察してて良い。そのっちは頭も勘も良い。
 
・にぼし
や、タバコじゃないんだから!w
めちゃくちゃ面白い誘い方だけどタイマンで深刻な話するわけだし、間が持たなかったりそわそわして口元さびしくなりがちな中でタバコ代わりににぼし使うのは理に適ってる...のか。
 
・海辺でふたり
友奈ちゃんに「あったかーーい!」されてぇなぁ....。
さて、友奈の異変を察知してたのはそのっちだけじゃなかった。にぼしは友奈に影響受けてる部分が多いし気にかけるのは当然、しかし友奈は事情を話せず。話したいのに、話せずお互いにとってつらい結果に。友奈は話せないのもつらいし友達を傷つけたのもつらいというダブルショックで着々とメンタルを削られていく。悪質な祟り方だけど正直天の神のこのやり方は好きだ。天の神は友奈が好きでこういうことをしてるけども、1期で鋼の心を持ってるように思えた友奈を徹底的に追い詰めたいという気持ちはとてもよく分かる。神の好きという概念は人間の好きと離れてるだろうけど、本質的には『好きなものは虐めたい』ってとこで共通してるんじゃなかろうか。まぁゆゆゆ世界の天の神は人間全般に対しては哀れな人間が好きだから虐めてるとかじゃなくてガチギレしてそうだけどもw
えげつない天の神のやり方というと最初から友奈を炙り出す腹づもりだったのではという意見を見た。炎を強くする→奉火祭を誘導→東郷の責任感・罪悪感を誘導→友奈を誘導、とここまでが天の神のシナリオだったのではないか、と。流石に深読みしすぎではないかと思ったけども天の神として友奈はミスカタ(タイプ)であると同時に神樹の最大戦力(適性最高)であるから選択的に取り込む動機はある。恐らく語られない領域だが果たしてどうなんだろう。
 
 
・生粋のストーカー、ミモリ=トーゴ
プロジェクターって...何なんだお前は。写真集、動画を再生し推しの変調を分析。彼女もまたにぼし同様友奈の異変に気付いていた。良い友達を持ったね友奈ちゃん!と思ったけど入眠を確認して不法侵入する人は果たして良い友達なのか...?かつて不審視していた精霊とも完璧な連携を見せ完全に法を犯す勇者を神樹はどんな顔で見てるんだろう。精霊が支援してるし「いいねぇ!やったれ東郷!w」とでも思ってるんやろか。神樹のモラル...。それと勇者システムが起動するということは『それ相応の心構えができている』ということだけど推しの寝込みを調べようってときに彼女は清廉な心構えができてるんだろうか。
勇者システムついでだけど公式発表で今回のシステムでは変身し直しても満開ゲージは回復しない、使い切りのものだということが明かされた。つまり2話で満開したそのっちや精霊防御を費やした友奈はもはや生身で戦うことしかできないし現実世界で風先輩みたいに事故にあっても守られることがないということ。犠牲がないぶんかなり紙装甲となってしまった。
 
・3冊目の勇者御記
乃木若葉ら初代組、乃木園子に続いて友奈も書いていた。が、初代やそのっちのがテーマを統一しない手記的なものであるのに対しては友奈のは大赦からの執筆依頼に基づく【祟りの記録】という明確な目的が存在している。
 
・なぞのばしょ
1期最終話、友奈がレオ(獅子座型)の御霊に触れた時もここに来た。全身散華というそのっち超えの無茶をした友奈は他の勇者部が続々と復帰(神樹による補填)を果たす中、幽体で1人この亜空間を彷徨っていた。レオの御霊が具体的な入り口となっているというよりはレオを破壊しかけたところで天の神に干渉を受けたという印象を受けるがそれは推測の域を出ない。ともかく完全に閉じ込められていて戻る方法も分からなくなっていたとき、そとから東郷の泣く声が聞こえ勇者の精神を思い出しもう一度根性で復帰を決意したとき、あの鳥が現れる。
 
・青いカラス
直前にのわゆを読んでいたこともあり現れた瞬間その正体を直感した。青い姿、紫の瞳、桔梗の模様、これでもかというほど自己アピールしてる。また、天の神の領域であるのにこの英霊が侵入を果たしている点に注目すると彼女は天照サイドの神獣である八咫烏を模していると考えるのが自然な発想だ。足は2本だけども。八咫鏡っぽいのも出て来てたし2期は神話の話も結構盛り込んである。
 
・ミスカタ
友奈は全身神樹製のほぼ神みたいな存在になってる。次点で園子が心臓を含む半分くらい神樹製。彼女たちが人間なのかどうか怪しいところである。次に気になるのは東郷の記憶も神樹製なのかというところ。神樹が作り変える前に直感的に思い出していたような描写があるし彼女の記憶に関しては本物だと思いたい。
 
・1月11日
心身ともに削られていく一方の友奈が唯一すこし元気になれた一日。友奈は色々と心がけて生活してきたおかげだと考えていたが、この日付というのは初代勇者の一人『高嶋友奈』の誕生日である。友奈と容姿性格が似ており最期は神樹に吸収された彼女が友奈に対して何らかの加護を与えたと見るのはそう飛躍した発想ではないだろう。
 
・芽吹たちの動向
友奈と決裂(?)した翌日あたりににぼしは壁の外まで単独行動し偶然芽吹と再会している。そこで芽吹との協力フラグを立ち上げているので勇者の章、あるいはその後のシリーズに彼女らが登場する可能性は高い。というか大域的な物語の解決には芽吹たちの働きが重要なファクターとなってるので避けては通れない道である。
 
このように今回の話だけでも小説2作との連携点が非常に多く見られる。奉火祭という概念自体どちらかを読んでいないと唐突に感じるだろうしくめゆは直接的に勇者の章に連結している物語だ。したがって勇者の章を詳らかに紐解きたいのであれば少なくとも『くめゆ』、さらにシリーズ全体の世界観を理解したいのなら『のわゆ』を読むことを強くオススメする*3

*1:動機はコレクション6割異変調査4割ってとこか

*2:というか反乱を起こした東郷にさえ全く頭が上がらないので勇者というだけで無条件に強い敬意の対象。園子はその中でも、ということで。

*3:のわゆはシリーズの根幹にある本質情報がざくざく出てくるのでファンは泣いて喜ぶこと請け合い。