フェイズ・エリカ1巻感想 ~三角関係?~

先日、まらしぃ全国ツアーの大阪公演に足を運んできた。その開演まで連番者と串カツ食べたりして治安の悪そうな難波の街で時間をつぶしていたがそれでもなお時間が余ってしまった。そうして落ち着かない足がフラりと赴いた先はオタクショップ。特に目的があったわけではないが、2017夏の個人的覇権アニメであったプリプリのクリアファイル1点を手に取り満足げなオタクスマイルを浮かべレジに向かう道中、一冊の漫画が目に留まった。それが今回とりあげる【フェイズ・エリカ】である。

 

一体何の作品なのかと思うかもしれないが、その正体はオタクであれば聞いたことくらいはあるであろう巨大コンテンツ、ガールズ&パンツァーのスピンオフである。ガルパンは【もっとらぶらぶ作戦です!】【リボンの武者】【リトルアーミー】など公式と同人の境界がよく分からなくなるほどスピンオフ作品がバスバス展開されており表題の作品もその一つである。

 

筆者は黒森峰、みほまほエリカ周辺の関係に関心があったのでわざわざ手に取ったが、実はググったら無料で1巻収録ぶんまでは読めちゃうみたいなのでネタバレ注意とは言うものの、サクッと自分で読んでから感想を見ていってほしいところだ。

 

 

【まほ・みほ・エリカの関係性】

今作のメインテーマであり当然1巻から焦点を当てられていたこの点。アニメにおいては最終的な和解(?)まではみほ視点だと何やらドライな対応をされているように映っていた。実際エリカはみほに対して劇場版においてさえ辛辣そのもの。理由はエリカの理想である【西住流】と【みほの戦車道】との乖離だったり(作中)昨年度の黒森峰VSプラウダ戦におけるみほの戦線離脱(重要事項なので以下★とする)だったり。一つ目は大洗優勝で認めざるを得ないとこであるし以降の態度はツンデレのソレと捉えられなくはないだろうが、エリカのみほに対して思うところはそんなものじゃぁないと考えられる。

 

・エリカ→みほ

さて、フェイズ・エリカで明らかにされた事実として中学1年の黒森峰中学入学直後からエリカとみほは出会っていたということがある。入学直後のエリカの態度はアニメにおける態度と大体同じで「こんなフワフワした頼りない子が西住流だなんて!」と認められないご様子。さらにみほが2年にして隊長を務めていた憧れのまほから直々に副隊長に任命されたことに立腹、直接対決を申し込んで白黒ハッキリさせようとした。結果として【みほの手加減】もあってエリカの勝利となったがみほの実力を思い知ることになった彼女は副隊長の資格を認めることに。しかしもちろん自分に勝ちを譲った手心を彼女のプライドと西住流への思いが許せるはずもなくみほをひっぱたくところで1巻は終わる。

ここまでで分かる重要事実は【エリカはみほの実力を認めている】ということである。この後で不服があっても2年の終わりまでエリカはみほの副隊長の座を覆すことができなかった。直情的な彼女であれば不服をほったらかしにしないので、思想的な食い違いはあるにせよ、みほの力量は自分より上だと承知した上で戦車道に勤しんでいたことは間違いない。さらに、思想的な食い違いを差し置いても認めざるを得ない力量差があったと解釈することもできる。アニメ世界においてエリカがみほに怒っている理由は黒森峰を敗退させた原因・西住流の名を汚したetc.と映るが、そんなんじゃ敗退という致命的な結果を引き起こすまでみほの性格を野放しに副隊長の重責を負わさせていたエリカ自身に対してブーメランが刺さるのではないか?つまり、いざというとき勝利に固執しないみほを副隊長にさせていたのは他ならないエリカ自身で、結果として負けたからといってみほを責める権利があろうかという話である。だから先述の通り、エリカのみほへの思いはそんなに浅はかなものじゃないと推察できる。

では何に対して憤っているのだろうか。ここからは妄想オンパレードなのだが、エリカはみほが黒森峰を辞めてしまって困ったんじゃなかろうか。彼女はみほの実力を認めていた。憧れのまほとともにプラウダ戦までは黒森峰の柱となっていたその妹がやめてしまい後任にエリカが収まったということは、エリカ視点、前任者より無能な自分が副隊長になってしまっているということである。まっすぐな性格の彼女としていくらみほの戦車道に理解を示せなくても実力差に関しては思い悩んだことがあるだろう。戦力的にも重要であったみほを失ったということと、その後釜に自分が据えられたということのプレッシャー、そして当のみほが戦車道から離れていると聞くと当たりたくなる気持ちも不思議ではない。複雑なトコだけどエリカ→みほが【尊敬】まであるかどうかは今後の演出に期待(アニメ・映画と同じ線ならなさそうだが...)。

 

・まほ→みほ

まほさんはいつも妹に真剣だった。入部0.2秒で副隊長に指名し、みほとエリカの直接対決も自信たっぷりに見守っていた。

その対戦内でみほが手心を加えたわけだが、これに対するまほの対応が非常に興味深い。まほは「あぁいう性格なんだ」とアッサリと許容し、勝者のエリカにも「分かってるよな??」と言わんばかりのガンを飛ばして威圧していた。これの何が興味深いかというと、西住姉妹に似たような姉妹が他にいるからである。

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そう、宮永照・宮永咲姉妹である。割と比較されがちであったと思っているが、今回のこの案件はまさに対照的に感じる。バケモンみたいに強いはずの妹が手加減(咲は不可抗力の可能性もあるし手加減そのものではないが)したことについて、許容できるか許せなかったか。最近の様子を見るに照も許せないって感じじゃないし宮永姉妹に話を沿わせるのは少々強引になってしまうが一般的な考察において照は咲のプラマイゼロ(手加減もどき)に辟易したと解釈されているので対照的という言葉を選んだ。じっさいこの辺が和解の糸口であることは間違いないしいずれ宮永姉妹も全力全開でぶつかりあうのが楽しみだ。

西住姉妹に話を戻そう。まほはみほが黒森峰を辞めようが一貫してみほの存在・性格・戦車道を認めていた。表向き厳格なマホーシャだが妹に関しては全面的に優先させて甘いという素晴らしいお姉ちゃんである。黒森峰敗北に関しても何も責めていないしここの関係は【オールオッケー】の一言で済ませられるという結論に至る。

 

・エリカ→まほ

憧憬。おわり。

 

・まほ→エリカ

フェイズ・エリカ1巻においては、「何ややるやんけ、もうちょいできたらウチのみほと五分って感じやな」ってくらいである。この感じだとエリカも頭角を現していくだろうし彼女が副隊長になる前からも目を掛けてはいただろう。

 

・みほ→エリカ

現状「叩かれた、痛い」くらいしか。これから描写が増えていくと一番うれしいところ。

 

・みほ→まほ

描写不足だがここはアニメ世界線と大差なさそう。

 

とりあえずこんな感じで。気が向いたら加筆する。