プリンセス・プリンシパル 4話感想 名無き白鳩

プリンセス・プリンシパル4話の感想です。ネタバレ注意でお願いします。

 

前回同様まず全体の雑感を。

3話までの勢いは無かったので万人受けするかといえば微妙だが冗長ということは全くなく視聴者を退屈させない工夫が凝らされており、新しい情報もそこそこ出てきて個人的には楽しめる話だった。まぁこんな感想記事書く時点で好印象に決まってるんだよな。

 

まず冒頭、王国の研究チームがCボール*1の開発に成功。これまで共和国の独自技術であったがこれと王国独自技術の複合により何かすごい兵器が作られうるという共和国にとっての悪い知らせとなった。ハードカバーに仕込まれたカメラでその様子を潜伏スパイがコントロールへ送付したことでこの事実が明らかになった。

このシーンで最も驚くべきことは共和国の実働スパイに男性がいたということである。俺はてっきりLの趣味でスパイは美少女限定とかそういう縛りがあるのかと思ってたよ(マジレスすると2話の指令伝達黒服兄貴やモールス信号確認するまで帰れま10の人は男性だったけども)。とはいえがっつり作戦に絡んでる男性スパイは初描写なので記念すべき一人目として彼の名前を太郎としましょう。

 

f:id:remagic:20170731015541p:plain

 

ここはセリフはないけどベアトが得意げってことは姫さまの自慢かな?

1話のときに触れてた日向日陰の議論は3,4話を見てみると愚直に受け取ってよさそう。日向チームは穢れのない美しい存在。誰だ『日陰チームより寧ろプリンセス・ベアトリスが怪しい』とか言ったやつは。PP1話感想「いいえ、いいえ、いいえ」 - 軽い感想、浅い考察

 

#04 case09 Roaming Pigeons

case09。13を超えてはいないけどやはり時系列シャッフルできた。13以下で進めるのかなぁ。チセとの合流とかの話を後回しにするのは分かるとして、それにしては穴ぼこすぎるのが気になる。穴は全部埋められるのか?『元から穴ぼこ想定』としてcase20とかに飛ぶと予想してたけど中途半端に飛んだのでキッチリ埋めていく可能性が出てきた。

さらに全12話という話もあり、#01case13はミスリードで途中でcase20なんかに飛んでいくなんてことが十分考えられる。

10年来のチェンジリング - 軽い感想、浅い考察

題訳は『彷徨える鳩たち』?鳩はスパイの隠語。roamはふらつくという意味の他に日本語で『ローミング』というとサービスの範囲外利用という意味がある。スパイに通じる動詞だけども今回はダブルミーニングは見当たらない。

 

 

・アンジェ先生と学ぶ尾行練習講座

 

隠れ鬼みたいなもんだけどチセ、ベアトチームは10連敗。まぁ相手が悪い。先生はチェックメイトの際には銃口をキッチリ向けてくる鬼教官。ベアトちゃんが怖がるのも無理はない。

 

f:id:remagic:20170731020328p:plain

一方チセは訓練中になぜか警官をみねうちで斬る無鉄砲っぷり。アンジェ教官にこれはマズいと思わさせ強制的に姿を現させることでかくれんぼに勝った、という感じか。銃刀法とは。

 

・チーム名

ドロシー「へぇ、チーム名か。じゃぁ私がスコッチでアンジェがカルバドス。プリンセスがシャンパンでチセはそうだな...」

シャーロット「全部お酒の名前ですねー」

 

コナンを想起せざるを得ないコードネーム。二元ミステリーに出てきて赤井に蹂躙されるカルバドスさん結構すき。

 

・顔パス入場

 

チセ「流石は一国の姫君だな」

アンジェ「プリンセスにボディチェックなんてしたら首が飛ぶものね(私の手によって)」

シャーロット「私は鍵?」

ドロシー「ただし、魔法のな」

 

魔法の鍵は王国内の任意の空間に入り込める超性能。便利すぎる。

 

・最終確認

アンジェ「作戦は頭に入ってるわね。潜入は私とドロシー、ベアトの3人ね」

チセ「...」

 

チセは潜入メンバーから外されたことを未だ十分に信頼されていないからだと思っているが、アンジェの割り振りの動機は大好きなシャーロットの護衛として(自分以外で?)最も信頼を置いているから。まだすれ違いがある。

 

ジパングサイド(仮称)

堀川公「プリンセスはどうだ」

チセ「想像と違いました。姫なのに私たちと対等に話します。冗談も言うし、それが笑えない冗談ばかりで。好奇心が強くて、いつもアンジェが振り回されて...」

堀川公「疑われてはいないだろうな」

チセ「潜入任務から外されました...」

 

ロンドンに潜伏している黄金の国の勢力。王国と共和国のどちらに与するべきか、チセに潜入させ情勢調査をさせているといったところで恐らくcase13時点でもイーブングレーな存在。

 

・政略結婚

ノルマンディー公の提案。ロシアと王国間で縁戚関係を作りヨーロッパ情勢を丸めて安定をもたらそうという17,18世紀の思考。シャーロットはもちろん女王も否定的。おばあさま、孫娘を世界情勢より大事に考えてるようで良い人っぽい。

 

・地下深部

アンジェ「ここから先は私一人で行く。10分経って戻らなかったらベアトはみんなのところに戻って」

ベアト「はいっ。気を付けてください」

 

ベアトは声の魔法の役割の他にアラームの機能も果たしている。足手まといなんてことは全くない。

 

・Lとドロシー

L「君だけに話しておくことがある。今回の作戦は王国にとって大きなダメージとなる。もしプリンセスが二重スパイなら何らかの行動をとるはずだ」

ドロシー「それって...」

L「我々はプリンセスが敵である可能性を捨てていない」

 

コントロールは慎重な姿勢。ドロシーにだけ話すってことは薄々アンジェが怪しいと睨みを利かせている。これはアンジェの嘘とどちらが上をいくのか楽しみなところ。

 

テムズ川の戦い

跳ね橋、ヨーロッパ文化。グリニッジとかも出てくるしイギリスの背景知識があったらより楽しめる作品となっている。

カーチェイスはというとドロシー先輩がルパンみたいな運転をかましてあっさりと追いつく。舌をかみきりかねないベアトリスや平静を保ってるチセ、プリンセスの態度が面白い。

 

・橋の上

チセ「また、居残り組か?」

ベアトリス「チセさん...」

チセ「ドロシーより私の方が強いぞ」

アンジェ「知ってる」

チセ「だったら!」

アンジェ「チセはホリカワ公から預かっている人材よ。危ない橋を渡らせるわけにはいかない」

チセ「遠慮は無用だ、私がいいと言っている!」

 

ホリカワ校、日本の分校的なアレっぽい。そこからどういう経緯で共和国のスパイに合流しているのかはcase3~8のブラックボックスを開けなければ分からないがそういうことらしい。

EDクレジットから『堀川公』であるという指摘を受けました。ありがとうございました。

 

シャーロット「私も行きます」

アンジェ「ダメだそんなの!!」

シャーロット「訓練は受けました。それに私が行けば護衛を残さなくても済むでしょう?」

チセ「!!」

ドロシー「待てよプリンセス。あそこはパーティ会場じゃないんだ。素人には危険すぎる。そこまでするワケを聞きたいね」

シャーロット「あら?私ならとっくに危険ですよ。スパイをやっているとバレたら私は終わりです。これよりずっと細くて脆い橋の上に私は立っているんです」

ドロシー「だからって、危険を増やすことはないだろう!」

シャーロット「同じですよ。皆さんの失敗は私の秘密に直結します。だったら私は作戦が成功するために命を賭けなければなりません」

ドロシー(プリンセスが二重スパイなら裏切りがバレても安全は保障されるはず。ここまで危険を冒す必要はない、か)

ドロシー「分かったよプリンセス。同じ船に乗ろうじゃないか」

シャーロット「はいっ!」

 

シャーロットちゃんは頭がキレる上に口も達者。政治家的一面というやつ。賢い子は大好き。

 

シャーロット「シャーロット、怒ってるの?」

アンジェ「当たり前。あんな危ないことして、心配したんだから」

シャーロット「ごめんなさい」

アンジェ「いじわる。私が困るの楽しんでるんでしょ」

シャーロット「だってシャーロットったら、私だけ要人みたく扱うんだもの」

アンジェ「それは...!」

シャーロット「子供の頃は、普通に話してたじゃない?」

アンジェ「そんなことしたら私たちが古い知り合いだってバレてしまうわ」

シャーロット「みんなも仲間なのに...。じゃぁ、出会ってすぐ意気投合しましたっていうのは?堂々と仲良くできるわ!」

アンジェ「ダメ。歯止めが効かなくなる」

シャーロット「たまには羽目を外してもいいと思うな。昔みたいに」

アンジェ「昔の自分は嫌い」

シャーロット「でも、私が好きになったのは昔のあなたよ」

 

本名が入れ替わってるから文字に直すと分かりにくいが今回最もアツい会話。case02冒頭でラブラブなのは分かっていたけどダメ押し。アンジェはシャーロットと仲良くしたいけどそうすると『歯止めが効かなくなる』らしい。それ見たいんだけど。シャーロットもシャーロットで好き好きアピールしてるしこれはヤバい。直視できない尊い関係がある。

そういえば書くつもりで忘れてたことが一つあって、このシーンみたいに二人きりのときは本名で呼び合うものかと思っていたのにcase02冒頭ではシャーロットがアンジェに『アンジェ!』って呼びかけてるんだよね...。二人とも二人きりのときだけの特別な顔を持ってるわけだしこれミスだと思ってるんだけども、理由思い当たる方いたら教えてください。。

 

・決着

太郎「あなた...まさか!?」

シャーロット「スパイです。まだ名前は決まっていません」

 

太郎はシャーロットがスパイだということを知らされていなかった。当然と言えば当然の機密管理。じゃぁ顔見せちゃっていいの?って気はする。

 

ドロシー「試作品だけでなく研究者の身柄まで拘束できました。期待以上の戦果です。これでプリンセスは白だと証明できます」

L「いや...この世界に【白】はない。【黒】と【グレー】があるだけだ。プリンセスは【グレー】。以降も監視は怠るな」

ドロシー「...」

 

ドロシーはかなりシャーロット寄りになっている。一方コントロールは折れない。現実的だけどどこかで衝突しそう。つっても国家権力だから正面衝突したら厳しいのは明白、どう落とし込むのかが見どころ。

 

 

・チーム白鳩

アンジェは故事の知見を与えただけで賛同はしていない。序盤で言っていた通り、必要以上の情報を付与すること(という体裁で5人組に愛着を持って別れを辛くしてしまうこと)を嫌っているという感じ。これはかなり飛躍してる妄想だからスルーしてほしい。

ラストは始まりにも出てきたこの本。表紙の鳩は色とあいまってTwitterのロゴっぽい。鳥の比喩でよく用いられるのは『籠の中の鳥』であるが彼女たち(アンジェ、シャーロット)はいつか壁という境界線を壊して自由に飛ぶことができるのだろうか。

f:id:remagic:20170731162834p:plain

また来週が楽しみだ。それではこのへんで。読了ありがとうございました。

*1:アンジェが持ってる携帯型ケイバーライト。公式サイトも参照されたい