プリンセス・プリンシパル 3話感想

プリンセス・プリンシパル3話の感想です。ネタバレ注意

 

まずざっくりまとめると、1,2話に比べて落ち着いた内容だったけど面白かったです。

 

【名称について】

2話の本質情報から人物の入れ替わりに伴う名前の混同が懸念されますが、当ブログでは暫定的に銀髪の子を『アンジェ』、現在王国の王位継承第4位の子を『シャーロット』と表記します。

 

冒頭。再会した2人

 

シャーロット「驚いたわ、あなたがスパイなんて」

アンジェ「他に壁を超える方法がなかった」

シャーロット「そう...でも、その服とっても似合ってるわ」

アンジェ「...誉め言葉?それとも...」

シャーロット「両方♪」

アンジェ「...とにかく、これでコントロールは欺けた!一緒に逃げよう?ルートは決めてある。カサブランカに白い家を用意したの、そこに2人で...」

シャーロット「...ダメ。言ったでしょ?あなたの力で私を女王にしてほしいの」

アンジェ「まさか、あの時の約束...!」

シャーロット「壁がなくなれば私たち、晴れて一緒にいられるでしょ?」

アンジェ「そうだけど...でも...」

シャーロット「分かってる。難しいってことは」

アンジェ「分かってない!!」

(中略)

シャーロット「それでも、それでも私は女王になって私たちを隔てているものを失くしたい」

アンジェ「...いいよ。やろう」

シャーロット「アンジェ!」

アンジェ「私が騙してあげる。あなたも、世界も...そして、私自身すらも」

 

アンジェの(当初の)目的はシャーロットを紛争の境界から連れ出して二人で平和な日々を暮らすことだった。しかしシャーロットは逃げ隠れするのではなく正面から現状の問題である『壁』を失くし正々堂々アンジェと一緒にいること。回想カットで描かれた10年前のアンジェとシャーロットもめちゃんこ可愛いし...相思相愛やん最高かよ。

かくしてシャーロットの野望は本心だった。2話でアンジェは騙されたわけだ。

この冒頭で分かることは、アンジェの本当の素顔が『カバー』でも『スパイとしての顔』でもなく『シャーロットの友達(姉妹?)としての顔』であるということ。シャーロットの無理な願いにオロオロしたり、つい声を荒げてしまったことを申し訳なく思ったりする繊細な少女がアンジェ=ルカレの核だ。

しかし、その核が見えたのも束の間。シャーロットの意向に沿う決意をしたアンジェは今のスパイカバー(嘘をつく生き物=悪魔)のアンジェになってしまうのだった。逆光に居座るその悪魔の姿をシャーロットがひどく眩しそうに見つめるのは「悪魔と友達になりたい」=『自分をだましてくれる存在が欲しい』という2話での主張を汲んだ描写。そんなことなら自分に嘘をついてアンジェと夜逃げすればいいのにと思ってしまう。ただシャーロットにも複雑な思いがあるんだろう。

10年前について新たに得られた情報は『女王になりたいという願いは10年前に約束したもの』『シャーロットちゃん7さい可愛い』という二点。小出しにしていく感じか。

 

#03 case2 Vice Voice

前回から続く話でありcase2。しばらく連続する雰囲気。ふと思ったけど10年前の回想があるならcase0として入りそう。

副題のviceという単語はまず『悪』の意味。そして接頭語vice-として『代理の/副』という意味を持つ。すなわち題意は『悪魔の声』=アンジェがベアトに決意を促す声と、『代わりの声』=父親に改造されたベアトの(本物に代わる)機械仕掛けの声という二つが掛けられてると解釈する。

この作品の副題センスは喰種のそとなみ先生に近いものを感じる。re:序盤のタイトル考察とか面白いので読者は考えるか調べるかしてみることをオススメします。

 

シャーロット「敵の敵は味方って言葉もあるわ」

 

姫さまのことが大好きすぎて紅茶の気分まで察知できるベアトちゃん。今までだってずっと守ってきた(らしい)。スパイであるアンジェたちが信用できないとの発言を以て多くの人が3話の展開が読めたわけだけど、視聴者の気持ちをシャーロットが代弁してくれる。

 

シャーロット「お友達にならきっかけが必要ですね♪」

 

ドロシー「ようこそ、私たちの部室へ」

 

黒板裏に展示される銃器の数々。いや、何で見せたんや。自慢したかったのかなぁ。

 

アンジェ「これ、ドロシーが一人で?」

ドロシー「少しは見直した?」

アンジェ「えぇ。今度アリクイ小屋を作るときお願いするわ」

 

アリクイ小屋...??唐突なアンジェ節で思わず笑っちゃった。イギリスのローカルジョークか隠語なの?特に思い当たる節はないけど。いつかの伏線になりそう。

 

・部室で作戦会議

話に耳を傾けたけどやっぱり銃器展示会する必要はなかったような。ここでアンジェがシャーロットにそっくりなことをベアトにも知らせる。

 

シャーロット「初任務というわけですね...」

 

不敵に笑ってるけどちょっとワクワクしてそう。一方ベアトは戦々恐々。心の乱れは何とやら、都合の悪いことに喉の機械の調子も悪くなる。

 

シャーロット「ねぇ、ベアトリス。私たち、お友達になりましょう?」

 

いじめられているベアトが女神シャーロットの申し入れを断る理由はない。以後ベアトにとって姫さまは精神的支柱となる。それでは反対向きはどうだろう。シャーロットがベアトに惹かれた(王女という十分な地位を持つ以上、彼女は本心以外で慣れ合う動機がないのでこう表現する)は恐らく親(神)に見放されるor失望するという境遇の一致。アンジェとの関係性とは逆で似た者同士という感覚を持ったんじゃないかな。結局のところベアトは純粋な天使でシャーロットは悪魔の成分を含んでいるのはさておき。

そういう解釈のもとでベアトの回想はシャーロットの背景を映す鏡の役割を持てると思う。直接的な描写待ちだけど。

 

ベアトリス「あの人たちはきっとただのスパイじゃありません。姫さまと入れ替わるつもりなんです」

 

1週遅れだけどアンジェの姿を見てから一瞬でチェンジリング作戦の可能性を見抜く慧眼。このアニメの子たちみんなIQ135くらいありそうだな...。

 

アンジェ「私とプリンセスは黒トカゲ星から来た姉妹なの」

 

んーこれは大体姉妹で確定っぽい。

 

原版奪還作戦の内容は素人であるベアトが入ってるのでバイオ4のアシュリーを守りながらみたいな形式になって難易度が上がるものの、我らが超人アンジェさんは引き出しの大きさをさらに見せつけながら攻略していく。

 

・3話のすごいよアンジェさんシリーズ

 

ピッキング能力、聖徳太子能力、飛行機と等速で暴風雨に立ち向かう能力、落雷関電しても気絶程度で済む能力、軍人の機銃掃射を走って避ける能力。

今回も盛りだくさんでした。スパイに憧れちゃうね(ほんまか)。

 

 

・スパイダイビング

 

「人は恐怖と対面した時、自らの魂を試される。何を求め、何を為すべくして生まれてきたのか、その本性が明らかになる」

 

槙島聖護の言葉の通り、生死の境界線においてベアトはプリンセスへの愛を世界に叫ぶ。アンジェは冷静を保っているのでスパイカバー言語における愛を叫ぶ。スパイカバーってスイカバーみたい。

 

アンジェ「ベアト...。私はここで死んでもただのスパイよ...。でも、あなたが捕まったらプリンセスが疑われる...。そんなこと絶対に許さない!!」

 

話が前後して申し訳ないが、アンジェが冷静さを取り戻したのはダイビング中であり、燃え盛るガンルームにおいては感電や出血で珍しく余裕がなくなっておりベアトに本心を叫んでいる点を見逃してはならない。

 

ベアトリス「やっぱり、嘘つきですね。アンジェさんっ」

 

かくしてベアトはアンジェに心を開いた、めでたしめでたし。

アンジェさんは冒頭で世界を騙すとカッコよく宣言したのにアッサリ素人に嘘を見抜かれるという結末に陥ってそこのところは反省かも?そんなことないか。

 

引き続き4話が待ち遠しい!2話からABCDと主役を定めてるとしたら次はCのChiseかな?