レポートの傍らで俺妹の感想を書くわけがない

二日で二期までの全話を完走してしまったわけだが端的に言って素晴らしかった。以下、キャラごとに焦点を当ててつらつらと感想を書き連ねる。

 

1.高坂京介

本作主人公。1期において自分が嫌っている妹のピンチを無差別に救う様を見て、松岡系ピンチケラノベ主人公の安っぽさがないカッコイイぐう聖主人公だと感銘を受けた。なぜこの兄を嫌うようになったのか、桐乃の心情がなかなか理解できなかったほどである。俺のゴミカス兄には微塵も感じられない『兄』の偉大さ、兄たる所以を遺憾なく発揮しており、とても魅力的だった。

しかし2期に入ると打って変わってかつてのカッコよさはどこへやら、ここぞという場面での優しさは見せるものの基本的には優柔不断ヘタレキモオ太郎に成り下がる。これには大いにがっかりしたのだが、実家のような安心感を得たこともまた事実である。

ところでゲー研入る前こいつ部活とか入ってなさそうだけど放課後一体何してたんだろう。

 

2.高坂桐乃

ぐうかわヒロイン。回想やそれっぽい仄めかしが入るまではてっきり爆轟勝己と同様、なまじ(兄より)万能であるが故に異常なまでワガママなのかと思っていた。お兄ちゃんっ子が理想のお兄ちゃん像を失って凡人と化した兄とそれを促して【すごい兄貴】を奪ったクソメガネを嫌うという結果に至ったのは理解の範疇だが、表向きは毛嫌いしていても結局ずっとお兄ちゃんのことが好きで、【すごくない兄貴】のプロポーズにもOKするという倒錯っぷりは中々トんでいて良かった。嫌よ嫌よも好きのうち、後半顕著になるが桐乃のセリフは反語的で「バッカじゃないの」というのはおよそ肯定のサインになっていることに注目すべきだろう。素直じゃないというか、彼女のセリフには「察しろ」という注意書きがなされている。私の本心を汲み取ってよ、兄貴なんだからという妹としての無自覚な甘えの顕現と解釈する。

陸上をしてるのは現在の兄貴が【停滞】がテーマであるのに対して【変革】を意識していることの現れと思った。ただ、もっと先へ走って行こうという前向きな気持ちはあるもののいざという時に背中を押してくれるのはいつも京介であるというのは皮肉なものである。

外見について。私服がありえんかわいい。特に黄色のサンタコスみたいな服がお気に入りでアレは絶対に良い匂いがする。髪は回想のときより明らかに明るくなってるけど染めたのかなぁ。そして長い目で見ると二期の桐乃は一期より色がだいぶ白くなってた気がする。陸上の日焼けの影響とかかと思ったけど真相は定かではない。

 

 

3.黒猫

Twitterでも触れたけどキャラ込みでぷよぷよのフェーリに似てる。あと黒装束の姿はハードゴアアリスの眷属であることを感じさせる。高圧的な花澤香菜は刺さるものがあってtotemoemoi。

彼女について特筆すべきは「好きな人と恋人同士でいること」よりも「好きな人とその妹(自分の親友)の本心を問い詰めること」を優先したという心理である。自分と相手が両想いであれば普通は何の問題もない最高の状態だというのに、彼女は高1にして異様なまでに大局的な判断を下した。まぁこれは有体に言えば「本当に私のことが好きなの?」という話に近いのではあるが、明確な浮気現場を押さえたわけでもないし相手自身がちゃんと好きだと言ってくれているのに「大好きなあなたと別れる」選択肢を投げかけるなんて悲劇の種を撒く度胸がそんじょそこらのJKにあるはずがない。異常なメンタルと兄妹への愛である。

次にそのかわいさについて。ハードゴアアリスモードはポイント低いが制服姿はあまりのかわいさの衝撃でベッドから転げ落ちるくらいにかわいい。ぶっきらぼうで毒舌の割に甲斐甲斐しい性格をしているのは絶対童貞殺すタイプと言えよう。常に意味不明なことを口走って余裕を持った態度を装っているだけに、桐乃を選ぶから黒猫は選べないという決断を告白されたときの号泣は嗜虐心をくすぐられるものがあった。

 

4.アヤセ=アラガキ

今作においては一番イってる子である。一期における桐乃との絶交事件ではその狂気をアピールしてくれたが京介の意味不明な解決方法で一件落着となった。あんなんで何で解決になってるんや、と一期見てるときには腑に落ちなかったものだが二期後半で回収された。つまるところ京介の狂言に騙されたフリをして桐乃との仲を取り戻した、そして騙されたフリをしている以上京介には辛辣に当たり続けるほかはない(本当は私たちの仲を取り持ってくれたお兄さんのこと...)、というようなことだったらしい。この件がよく分からなくなっているのは人権を失ったはずの京介が執拗にアヤセにセクハラしているということも原因であり、それっぽく良い話にまとめられたもののこの二人の関係性の描写は若干破綻してるように思う。

キャラとしては異様に桐乃に依存しているガチレズ...かと思いきや初対面からお兄さんのことを気になってみたり、というフラフラした性格である。こんな特徴の人間を表すことばに【メンヘラ】というものがある。象徴に包丁や手錠が描かれるくらいにはヤバい子だけど家事全般できるしかわいい子だから許されてるみたいなところだ。手錠の淵を指でなぞる仕草はかなりグッときた。

 

5.クソメガネ

一期では「こいつの話いるか?」と思い、二期では「何突然妨害し始めんねん殺すぞ」と思ったクソメガネである。二期終盤回想、小学生の桐乃に対して【すごいお兄ちゃん】なんて元からいなかったし兄妹で恋愛は許されないことなんだというぐう畜宣言を下す。さて、後者は京介を奪いたかったということもあるだろうし妥当といえば妥当なのだが、前者はどういうことだろうか。活動的で様々な活躍を見せていた小学生京介があっというまに鎮静化した理由が桐乃の言う通り本当にクソメガネの影響ということならどんな洗脳能力だって話になるわけだけど言葉の含みはそういうことである。

まぁこんなクソメガネについて考察するのもバカバカしいので踏み込まないでおく。

 

 

とりあえずこんなところで。