プリンセス・プリンシパル 11話感想 ~超えてしまった境界線~

プリンセス・プリンシパル11話の感想です。ネタバレ注意でお願いします。

 

ラスト2が終わりホワイトフラッグ*1が振られた。運命の最終話目前ということで今回は#01#02ばりの内容量だったのでじっくりと振り返っていきたい。

ただし、最終回に結論が持ち越されるため今回はハッキリしない部分だらけで推量が多くなると思われたためなるだけ確度の高い感想を述べるべく今回はラジオ前半で得られる情報も加味して書いていく(今まで触れてなかったけどラジオonlyの情報もあるので考察派の方は聴いてみるのもご一考かと。面白いしw)。ラジオ情報については文末で(R)と書き添えておく。

プリンセス・プリンシパル「プリプリ♡秘密レポート」|Lantisネットラジオ

 

・#11 case23 Humble Double

卑しい二人。二人と言ってアンジェとシャーロットの他にいるだろうか。Humbleの意は捉えにくいが二人とも互いに嘘をついていたり我を優先させたりしたところか。

 

・ドロシーとアンジェ

アンジェ「私たちはスパイよ。命令には従うだけ」

ドロシー「私は殺したくない。私たちはスパイだ。でも、スパイである前に人間だ!割り切れるかよ」

アンジェ「私は黒トカゲ星人よ。人間じゃない」

ドロシー「ーーッ!!.......嘘つき」

 

ドロシーは人間のメンタル。対してアンジェは人間じゃないフリをして気丈に振る舞うがもはや彼女がシャーロットを大切に思っていることはドロシーにも分かっていること。ドロシーは先にアンジェだけシャーロットの部屋へ行かせる。なんとイケメンすぎる気遣い。流石に礼を言わざるを得ないアンジェに対してドロシーは失笑。私にも本音を言ってはくれないんだな、とか思ってそう。

 

・革命部隊

イングウェイ「報告しろ」

部下「は。総員42名、全員揃っております」

イングウェイ「よし。壁の部隊に連絡をとれ。我々はロンドンに着いたと」

部下たち「「「隔て無き世界のために!」」」

 

部隊長のイングウェイの声は小野D。まーたおいしそうな役をもらっちゃって。さて、突如現れたこの部隊の主張は【女王を暗殺しこの世界の壁をなくす】。ゼルダ(共和国)とつながった彼らは女王暗殺後にシャーロットに女王になってもらう算段。No.4のシャーロットが選ばれるのは、革命軍としては空気姫という色のない性質上の利点があり共和国としてはアンジェを潜らせられるという利点があることによるもの。こうして折角空位ができるならアンジェをプリンセスにすり替えて王国女王にさせてしまおうというのがジェネラル(共和国軍部急進派)の筋書き。入れ替えはクーデターサイドにもバレちゃいかんから共和国スパイが本物のシャーロットの処理を行うというのが今回の指令ってことか?ややこしいなぁ。

...革命が成功する時点で王国は多大なダメージを負うはずでその次のトップをスパイにする必要がわざわざあるのかって思ったけどどうなんだろ。まぁ仮に女王が傀儡ならサクサク共和国に下って楽に進められるのは間違いないか。

だがアンジェの言う通りこの作戦は強引すぎで如何ともしがたい違和感の種がバラまかれている。

 

ノルマンディー公「何事だ」

ガゼル「昨晩からロンドン市内に陸軍の一部部隊が集結しているという情報が」

ノルマンディー公「首謀者は」

ガゼル「特定できておりません。ただ、海外植民地出身の兵士が中心と思われます」

ノルマンディー公「ルーアンに派遣した内務省軍を呼び戻せ。秘密裏にな」

ガゼル「女王陛下には」

ノルマンディー公「伝えるかどうか、決めるのは私だ」

 

クーデターを起こす動機はノルマンディー公にもある。女王に伝えない含みからほぼほぼ黒であり目的は恐らく王座。仮に彼が裏で糸を引いている(ジェネラルをそそのかした)のならばシャーロットを生かす作戦の本意は彼女にクーデターの責任を押し付けて自分がのし上がろうという計略にあるだろう。

一方今回かなり推されたキーワードである【植民地】。ガゼルの肌色は濃く、彼女も植民地出身だとすれば最終回でノルマンディー公を裏切る可能性はある。クーデターを止めうるのは彼女かもしれない。目的として合致しそうなのはLだけどもしつながってたらジュリ*2の頑張りが茶番になっちゃってそれはなんか嫌だな。それはさておき彼女もまた嘘つきなのか、期待できる。

 

堀河公「王国軍の兵は、その多くが海外植民地の兵であることは知っているな?」

チセ「はい。共和国との戦闘でも植民地の兵が投入されたとか」

堀河公「うむ。その植民地兵の一部、王国に不満を持つ者たちの間に不穏な動きがあるらしい」

チセ「それが私を呼び戻した理由ですか?」

堀河公「ううむ。情報が確かならその中心にお前の友人がいる」

 

おおっと堀河公。これが日本の情弱ヘタクソ外交のコピーではなく彼の言葉は真であると信じるならば、クーデターの中心にはチセ以外の白鳩がいるということになる。しかしながら、シャーロットはイングウェイの話へのリアクションが初耳のそれだったしそもそも女王を殺そうなんて考えない。ドロシーは共和国スパイとして勝手に変なことはしないしアンジェは逃げる気マンマンだったから何もしていないはず。ベアトはそんなに器用じゃない*3。やっぱ偽情報つかまされてるだけでは?ジェネラルがシャーロットの名前で部隊と交渉したという情報をそう解釈しただけなような...ニッポンがんばれ。

 

 

ゼルダ

今村彩夏さん(アンジェ役)「勝てない!!」「雰囲気がスゴいじゃん!スゴいやつって雰囲気からスゴいんだって!(錯乱)」

立場は共和国側の凄腕工作員。#11においては王国側の人間としてシャーロットの側に護衛の立場で紛れ込んでいた。命令に忠実に動いてアンジェたちを追い詰める存在であり、流石に最後にやってきたシャーロットがアンジェではないということは見抜くらしい。現状ジェネラルの駒なので敵ということになるが何とか生き残ってほしい。

 

・コントロールの革命

共和国政府側・情報委員会の人間だったLが更迭され(アンジェ予想。7も否定はせず)ジェネラルという悪代官的な人がコントロールのトップに立った。思えばトップがこんなとこに顔出してていいんか?ってのはあるけどそこは話の都合上ってことで。ジェネラルは軍側の人間だが大佐とは別管轄の人間で特別二人につながりがあるわけではないとのこと(R)。大佐は常にできるだけ戦争は回避したいという姿勢だったからキャラ配置的に差し支えない設定。反論できないということはジェネラルの方がだいぶ偉いんだろう。

 

・シャーロットとリリ

リリ、完全にシャーロット派の顔つきになってて笑った。良い子なんだろうな~。シャーロット周辺には両国の人間が張り付いて雁字搦めの状態。

 

・Humble Doubleの逃避行

きつい監視の目が光る状況下での暗殺指令に対しアンジェは突破不可能と判断しカサブランカの白い家へ駆け落ちする選択をとる。しかし。

 

シャーロット「ダメ...。私はまだこの国でやるべきことがある。言ったはずよ、私は壁をなくすって」

アンジェ「プリンセス...」

シャーロット「この国にはまだ引き裂かれた人たちがまだ大勢いる!私がプリンセスである限り、ここから逃げ出すわけにはいかないわ!...革命が起きたあの日、私は誓ったの。あなたが望んだ世界をこの手で実現しようって。だからお願いシャーロット!まだ私にもできることがあるはずよ!」

アンジェ「さっきの騒動でもう私たちは引き返せない。分かって、プリンセス」

シャーロット「...そうやって逃げ出すくらいなら最初から私を巻き込まないで!私の人生はあなたのオモチャじゃないっ!!」

アンジェ「プリンセス!!待って!!プリンセス!!開けて!!」

シャーロット「...そうよ、プリンセスは私。チェンジリング作戦でどちらかが消えなきゃいけないなら、あなたが一人で消えて頂戴!」

アンジェ「プリンセス...」

シャーロット「怖がりで、泣き虫で、トラブルを起こすのはいつもあなただった。後始末をするのはいつも私。あなたのそういうとこ、初めて会ったときから大っ嫌いだった*4。...さようならアンジェ。二度と姿を見せないで」

アンジェ「プリンセス......」

 

嘘つきプリンセス・シャーロット、号泣。人間アンジェ=ルカレ、号泣。俺も号泣。シャーロットは決別の意を告げ戦場へ赴く。さてアンジェはこのまま指をくわえて見ているわけにはいかない。カサブランカ行きはまたの楽しみということで早くシャーロットを何とかしないと...、って彼女は何をすればいいんだ?敵が多いわシャーロットは言うこと聞いてくれないわ白鳩のみんなもいないわで突如としてアンジェの無敵感が瓦解しどうしようもなくなっている気がする。がんばれ、アンジェ!

 

・チセとドロシー

チームから外されたということになっているがチセはアンジェとのやり取りでただならぬ状況に置かれていることを察しているし記念式典には各国大使すなわち堀河公も出席するから護衛でチセも出てくるはず。ドロシーのところにやってきたのは実はLでジェネラルの暴走を食い止めるべく奔走しているという妄想も捗る。無理のあるハッピーエンドはかえって興ざめだって人もいるだろうけど、けものフレンズ最終回のようにみんなが助けに来て大団円的な展開になったら胸糞バッドエンドよりは笑顔になる。

 

・最終回へ

ゼルダに身バレするシャーロット、やることがないアンジェ、今週末には強化工事が終わる新王室寺院での記念式典で起こるであろうクーデター、心配事が山積みで一体どう収めるつもりなんだと気が気じゃないがアニメ制作者たちを信じるしかない。お願いします、どうか、ハッピーエンドをよろしくお願いします。

 

最後に、BD付属特典の未収録シナリオの情報が出てたので宣伝。

「case10.5 Ready lady」
 ドロシーのもとに、コントロールから「男子校への潜入指令」が届く。
 その内容に、誰が行くかで喧々諤々のチーム白鳩。
 それぞれの自由すぎる男子のイメージが飛び交い話がまとまらないのだ。
 果たして誰が、どんなカバーで潜入することになるのか…?

 

円盤、買わなきゃ(使命感)。

それでは読了ありがとうございました。最終回を楽しみに待ちましょう!

*1:ある種のレースカテゴリにおいてファイナルラップに入ったことを報せる旗。

*2:#08 case20 Ripper Dipper登場のスリの子。

*3:あれ?ベアトどこ行った?あり得るならベアトということになるが、まさかね。

*4:#04 case09 Roaming Pigeonsにおいて「私が好きになったのは昔のあなたよ」とかいう告白をしてるので真っ赤な嘘。言質を出さずとも嘘って分かるだろうけど。

プリンセス・プリンシパル 10話感想 ~次席と自責~

プリンセス・プリンシパル10話の感想です。ネタバレ注意でお願いします。

 

今週は故郷に帰省して色々楽しんでおり9話の感想記事は書けずじまいでした。けもフレの時みたいに鑑賞直後だけでなくふつーに考察記事かくか~って下書きに眠ってはいるんだけども他のことにモチベーションを奪われたりなんだりで世に出せずにいます。もう時間的猶予はないしひょっこり出す可能性はあるんだけども。

てことで10話を振り返っていきましょーか。

 

・冒頭

アンジェとドロシーの所属したスパイ養成所(ファーム)の回想。アンジェは王室における幼少教育の下地があったとはいえそれだけでは説明できないナチュラルボーン天才。任意の試練を最高練度でこなす首席は、【優等生】というキャラクターを演じるために頑張っていた委員長にとっては辛い存在だったろう。若い頃のドロシーかわいい(今も可愛いです)。「何なのお前らー、早すぎだろw」は意味深だと思ってはいけません。

 

・「成績は、2位から落ちたことがない優等生」

このフレーズじわじわ来る。不動明王アンジェは王座を譲ったことがただの一度もない、と。L視点では超有能スパイは1周回って怪しくなくなる(二重スパイなら目立つマネは避けるはず)と思うけど一応の疑念は捨てないでいる、と今回までは考えていた*1のだが

 

・Case22 Comfort Comrade

気心知れた仲間。スパイの同期って同期と言っても殺伐としそうなもんだけどこの世界は優しかった。ゲームもやってればアンジェたちの後輩も出てくるんだけどステフとソフィっていう可愛い後輩コンビがすごく推せる。どうでもいいですね、すみません。

以前、太郎*2が出てきたときに「男もいるぞ!!!」つってたけどファームには女の子しか見当たりませんね・・・。作戦にもよるけどケイバーライトで身体能力上乗せできるからハニトラや基本的な油断とかが効く分この世界のスパイには女性の方が向いてるのかもね。

 

・委員長

ローマ字表記でIintyou。

ここまでの出演メンバーの頭文字は

ABCDは白鳩(他にも重複者がいるけど割愛)。

E エリック。#01でアンジェに始末された研究者。

F フランキー。#06,#07の借金取り。

G ガゼル。#02,#06出演、ノルマンディー公配下の王国スパイ。

H 堀河公。日本の偉い人。ちせの上司。

I いいんちょう。惜しい人を亡くした。

J 十兵衛。#05ちせの父親 / ジュリ。#08のスリの子。

K キンブル公安部長。#01の王国サイドの中ボス。

L L。異動になったけど絶対復帰するって信じてる。/リリ。#09の(シャーロット推しの)メイフェア校の同級生。

M モーガン議員。#02でアンジェと踊ってた議員。

N ノルマンディー公。王国サイドのボスっぽい人。

O オライリー卿。#08でガゼルと密会してた人。

P プリンセス。

Q 女王陛下。#04でシャーロットと会話。

R リタ。#07の洗濯工場で服に火が付いた女の子。

S 7。沢城さんのSじゃなくてSevenのSね。何で7なんだろ。

T 大佐。女王をQにするならColonelだよね。 / テイラー。#09でちせにケガさせられた男子生徒。

U

V

W

X

Y

Z

 

とまぁこんな感じで後半が綺麗に余っている。少々強引な割り当てをしているしキッチリネームドが1人ずつじゃないところを見ると拘っていなさそう。拘ってたらドリーショップ(#02で「プリンセスにバレたらチェンジリング作戦はおしまいだねぇ」とか言ってた陽気そうなおじさん)とかリリあたりの名前は空白を埋めるように作りそうなものだ。

 

話が逸れたが委員長。本名(じゃァないと思うけど)エレノア。アンジェのような完璧な成績もドロシーのような上手い息の抜き方も持たず、本人は前者のようなカバーを作ろうとし後者に憧れていた。可哀想な役回りだが、それでもスパイという厳しい世界の中でその二人と同様ここまで生き残っていたのは努力の結果だろう。とはいえアンジェのような精神的支柱もドロシーのような器量も持ち合わせていなかった彼女がやっていくにはやはり無理があったようでヤバげなお薬に手を出し泥沼へ。ボロが出たのかスパイとしても二重スパイへの凋落という大失態。悲しい人生だがそもそもスパイ養成所に来てるところから歯車は狂っている。明るい未来をつかむチャンスはそもそもないに等しいはずなのだ。クリスマス試験で尾行失敗して謝ってるとこは次席の自責の念だなって何でもないです。

 

・「私は友達じゃないわ」

アンジェはどんな気持ちでスパイ養成所の訓練を受けていたのか。素人であろう他の子どもたちよりは下積みがあった分うまくやれただろうがその核は『壁の向こうに戻ってアンジェに再会したい』の一心で彼女とて必死だったはず。その過程で不要な関係は築かないという気持ちがあったのか、本当にそこまでの余裕がなかったのか。つってもアンジェさんは人のことをよく見てるしシャーロットと再会してからはさらに情も深くなってて白鳩に対してかなり甘い。友達じゃないわというのは実際仲良くなかったという以上に委員長のドロシーへの憧れを看破していたって含みがあるような考えすぎなような。ドロシーもドロシーで委員長を【始末】じゃなく【確保】しようとしてるしいくら同期とはいえスパイにしちゃ裏切者に甘すぎる。冷酷非道なドロシーは見たくないけどさw

 

・「今のあなた、隙だらけよ」

わざと見逃す意味がないし自死を含め対象を殺さずに確保というのを目指したからという理由があるにしろアンジェが失態を冒すのか、という一幕。隙だらけというのは委員長の弁であり彼女の優秀さとも取れるが以前より弱くなっているというニュアンスも確かにある。完全無欠のアンジェさんへのフラグが、着々と立ち始めている。

 

・お別れの時

自死を選択した委員長だが痕跡を見つけた時点でもう諦めていたのかもしれない。でなければ探られていると悟ったら行動を起こすのは悪手だと優秀な彼女なら気づける。二周目を見ると悪魔であるところのアンジェさんに後ろからズドンと殺してもらいたかったようにしか映らなかった。

そしてドロシーは目の前で旧友が拳銃自殺するのを見せつけられるという絶望的立ち回り。父親の件といい地球人メンタルの彼女に対して風当たり強すぎやしませんか...?

 

・3→2

同期の数はこの物語の残り話数とも一致する。やめろそんな悲劇的な仮説を立ててどうする!こんなフラグを立てた責任を俺は取れない!「もう3人しかいないんだからさ」でこれ含みあと3話か~とか思ってたときに察したけどそんな展開いらないからな、頼むよ...。

 

・Lさん、移動したってよ

忽然と消えるL。特に味方という印象もない彼だけどきっと帰ってくると信じてるよ。てかここにきて司令部サイドの軍とのいざこざも持ってきて果たして風呂敷をうまくたためるのかって心配になってきた。ジェネラルという男は軍の急進派っぽい。シャーロットを殺せって。イヤイヤイヤイヤ、ドロシーはともかくアンジェさんがはいそうですかってなるはずもないしいよいよ全面対決か。王国より先に共和国の人間との争いになるとは...って、ジェネラルが王国とつながってない保障もないけどそれならシャーロットを消してアンジェに入れ替わらせるメリットがない。シャーロットが空気姫である以上彼女の殺害動機はチェンジリング作戦の強行以外に見当たらない。

これを受けてアンジェは阻止に動く他ないが敵は国。丸い展開は来葉峠*3みたいな死亡偽装。アンジェが死ぬ必要はないと信じたい。マイナス方向の予想はしたくないが死ぬにしてもシャーロットが死ぬことはないと思う。ドロシーはガゼルと刺し違えるとかありそうなのに対してシャーロットが死ぬビジョンだけは見えない。誰にも死んでほしくないんだけども。

 

そんなこんなでいよいよ佳境を迎えた当作品。残り2話、もはやハッピーエンドを祈るしかないがまた一週間怖さに耐えつつ楽しみに待って居よう。

*1:Lがプリンセスがグレーだという話をしているのはドロシー一人だけ。

*2:#04 case09 Roaming Pigeons出演の男性スパイ。ハードカバーで写真撮ってた人。

*3:名探偵コナン』で赤井秀一が自らの死を偽装した事件。元ネタは当然ライヘンバッハの滝。

プリンセス・プリンシパル 8話感想 ~CからAへ、AからCへ~

プリンセス・プリンシパル8話の感想です。ネタバレ注意でお願いします。

 

今週はというと、『ようこそ実力至上主義の教室へ』の原作読者で軽井沢推しの俺は木曜日放送のアニメ7話における絶望的改変を目の当たりにして茫然自失、感想記事を書く気にも起こらなかったという事件が起こっていた。

推しの一番推せるシーンの一つをまるまる他のキャラクターに取られるというショックは並大抵のものではなく、数日経ってもどこかしら気分は落ち込んでいた。

そんなところで訪れたこのプリンセス・プリンシパル8話はさながら蜘蛛の糸であり、沈みきった気分を天上まで引き上げてくれた。

 

大変読み苦しい長い前置きになったが、とどのつまり神回だったということである。

 

・#08 case20 Ripper Dipper

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ナンバリング進行予想は正解。ただし今回の回想で10年前の話が出てきたのでcase0回収はなさそう。

"Ripper Dipper"は『切り裂くものと掬うもの』といったところ。前話の毒ガス犯は切り裂きジャックのオマージュだったけどここでRipperの文字を選択。

含意としては東西を分断する両国の争いとそれを繋ぎなおそうという意思を汲むアンジェとシャーロットだろうか。Dipperは下層貧民を掬い上げるアンジェのことも指せる。

 

・任務に名乗りを上げるシャーロット

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当然アンジェは反対するけども「プリンセスなんかやってるとたまに無性に外に出たくなる。アンジェなら、分かってくれるでしょう?」という殺し文句で希望を通す。

したたかさがシャーロットの魅力の一つだけどもアンジェが言う通りこの言い方はアンジェに対しては少しズル過ぎる。かつての王女だったアンジェの同じ希望によって今のシャーロットは王女をやらざるを得ない状態になっているのだから。

 

・ベアト「アンジェさんってどうして姫さまにだけは弱いんでしょうか?」

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ドロシーなら【惚れた弱み】とか言うかと思ったけど存外適当なことを言っている。

ドロシーといえば書き損ねていたことが一つあって、5話でのドロシーと7の会話において「私はチェンジリング作戦の担当のはずだ」みたいなセリフがあった。何が問題だっていうとチェンジリング作戦は2話でアンジェとシャーロットがうまく動いたことでシャーロットとコントロールの間の【取引】という結果に収束させたはずで、シャーロットが共和国のスパイを暴いた以上正面からの計画遂行は破綻しているのだ。かみ砕くと、チェンジリング作戦は一旦停止したはずがコントロール(及び少なくともドロシー)は継続の意思を絶やしていないということ。シャーロットをグレーとしアンジェにも多少の疑いが掛かっているとはいえ現状からチェンジリング作戦を行うにはシャーロットの同意(当人もアンジェも条件にシャーロットの身の安全を確約させないと動かない)を得るか強引に消すかの二択。後者はアンジェが絶対に許さないので実質一択で、前者については議論の場を設ければ取引が成立した後にすぐにでも始められただろうに腰は動いていない。それどころか今回のように本人たちが勝手に入れ替わったりしている。これではチェンジリング作戦と仰々しく銘打つ必要もなさそうに見えるので先ほどのドロシーと7の会話は非常に不自然に映ったのである。

本人たちの意思確認が取れていてジワジワと(穏便に)入れ替わる準備を進めているのであればいいのだが、それにしては寄り道任務が多すぎるように思う。よく分かんない。

 

・今回のふたり

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毎回イチャイチャパートを用意するルールが制定されているらしく、大変よろしいことだと感服している。

シャーロット「前から聞いてみたかったんだけど、どうして私のこと『プリンセス』って呼ぶの?」

アンジェ「黒トカゲ星のしきたりよ」

シャーロット「まじめに答えて」

アンジェ「安心して、嫌味とかじゃないから」

シャーロット「じゃぁ、なに?」

アンジェ「...ただの敬意よ」

 

・重圧の彼方に

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真相が知れたら殺されるという状況の中、ただの少女が王女を演じきるという離れ業を、血反吐が出ようがかまわず必死にこなしたシャーロット。手綱を握る手が震えているのがとても良い演出だった。この努力・精神力に対する思いがアンジェの【敬意】なのだ。プリンセスという5文字に内包される苦労を、7歳の子供の時点で嫌というほど実感していたアンジェだからこそ、その後の10年プリンセスをやってきたシャーロットに対する畏敬の念は深いわけで自分と入れ替わったがためにそんなことをさせてしまったことを後ろめたくも思っていた。頭が上がらないのも仕方がない。まぁシャーロットさんはアンジェ大好きだしいくら大変だろうとアンジェを恨んだりは全くしてないだろうけども。

あと1枚目の大佐、お若いw

 

・吐露

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シャーロット「私はからっぽだから...。外側から塗り固めないとダメなんです」

楽しんでいないことを見抜かれた彼女は珍しく本心らしき感情を吐きだす。

からっぽと言えば東京喰種:reにおいて有馬貴将、平子丈、白滝などなどたくさんからっぽと言われてる人がいるけども、あの作品で【からっぽ】は【繋ぎとめておかないといけない人】というニュアンス*1。だがシャーロットは先述の通り強靭な精神力を持っている上にアンジェが現れたことでしっかりと繋ぎとめられている。そもそも【女王になって壁を壊す】という目標は10年前の約束という布石があるとはいえシャーロットの強い意志に基づくものだから彼女は決してからっぽじゃないとアンジェは最後の場面で伝える。

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ただこの時点での本人の認識の話である。元が元なのでそう考えてしまうのも納得ではある。外側から塗り固めるというのはスパイでいうところのカバーに似ており、嘘で全てを覆うアンジェに類似している。正反対なのは今も昔も立場だけであり、性格なんかはこの二人はよく似ていると思う。

回想を通して2,3話とのリンクが取れたので書いておく。

 

10年前

シャーロット「ねぇ王女さま。わたしたち、友達になろうよ!」

アンジェ「わたしはつまらない子よ。お友達になっても楽しくないと思うわ」

シャーロット「ううん、楽しい!」

アンジェ「どうして?」

シャーロット「わたしたち、正反対だから!」

~~~

アンジェ「アンジェ、わたし女王になる」

シャーロット「え?」

アンジェ「アンジェと入れ替わったおかげで、わたし分かったの。みんなを分ける、見えない壁がいっぱいあるって。私は女王になってその壁を壊してやるの。そしたらアンジェ、わたしとあなた、ずっと一緒にいられる!」

シャーロット「すてきな夢だね」

アンジェ「夢じゃないわ。わたしはきっとかなえてみせる!約束する」

 

現在(#02 case1 Dancy Conspiracy #03 case2 Vice Voiceより

アンジェ「アンジェ。私と、友達になってくれませんか?」

シャーロット「私はつまらない人間よ?お友達になっても楽しくないと思うわ」

アンジェ「ううん、楽しい!」

シャーロット「どうして?」

アンジェ「私たち、正反対だから!」

 

~~~

シャーロット「言ったでしょ、あなたの力で私を女王にしてほしいの」

アンジェ「まさか、あの時の約束...」

シャーロット「壁がなくなれば私たち、晴れて一緒にいられるでしょ」

 

見返したけどもこのあとシャーロットが「アンジェ!」って言うところやっぱ「シャーロット!」の差し違えな気がするなぁ...OP入り神なのにミスだとしたらとてももったいない。

 

 ・ジャパニーズ・ニンジャ

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コウモリかよ?チセさん、ブレないなぁ。風邪ひかないでほしい。

 

 ・偽名変遷

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アンジェの名前はここまで

・シャーロット(Charlotte):本名。王女時代。

・アンジェ(Ange):入れ替わった女の子の名前。現在は主にこれで通している。

・アリス(Alice):洗濯屋さん潜入(#07)のときのカバーネーム。

・クロエ(Chloe):ジュリに名乗った(#08)ときの偽名。

これが副題で触れているCからAへ、AからCへというもの*2。愚直に受けるならばこれはチェンジリングの進行を意味してると思う。

 

・証拠隠滅

ジュリたちを虐待の境遇から救う&ジュリの身柄をより安全な孤児院へ移送して万一ガゼルに消されたりしないように対策といったところか。

ジュリは別れ際に視聴者への素晴らしい置き土産として革命の瞬間の黒トカゲ星の話をアンジェから引き出してくれる。内容は既に触れた通り、シャーロットの苦悩と尋常ならざる努力の話である。

 

オライリー

今回の任務も消化試合のようなもので、この人は恐らくプリンセスに言われるがまま従うほかなさそうだ。ガゼルサイドの具体的な目的は不明だが彼の亡命と引き換えに行われうる何らかの取引を阻止することはできるだろう。船の上(#04 case09 Roaming Pigeons)でもそうだったけどアッサリ自分の立場を「スパイです」って言っちゃうお茶目なシャーロットかわいい。驚かせたくて仕方がないんだろうね。

 

・世界一尊い連弾

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俺も趣味でピアノ弾くけども高校のとき以来連弾してないなぁ。そんなことはどうでもいい。17歳のこの二人が身を寄せあって楽しそうにピアノを弾いている、この尊さの原液を絵具にして描いたような絵を楽しむのが何よりも重要だ。

 

・まとめてきな

今回は10年前の本質情報が盛りだくさんで素晴らしいことこの上なかったわけだけども、何よりもシャーロットのオリジンが見られたのが大きいかな。したたかさの裏で何を考えているか分からないという声も多かった中、その核となる部分をこの話は照射していた。

アンジェとは姉妹じゃないのかというところについては

・似てるのは偶然。出自が違うのは明らか説

・似てるのは必然。シャーロットの出生に問題(妾の子とかそういうの)があったために生まれた直後に捨てられた説

・似てるのは必然。彼女たちは双子であったが同い年の王族がいることによる王位継承権争いなど後に起こりうる面倒を避けるべく一人を捨てた説*3

とかがパッと思いつく3案。現時点ではアンジェもシャーロットも他人の空似という認識をしているようだけども果たして真相やいかに。さして重要じゃないから触れないかもしれないが。

次の話はそろそろノルマンディー公との対決に近づいたりその中でアンジェの空白期間(革命からメイフェア校に潜入するまで)の回想とかしたりってとこか。

ほんとに観ていて楽しいアニメ。BD1巻にはアプリのキャラクターのシリアルコードもつくらしいし購入不可避か~。

ではまた来週!!読了ありがとうございました。

 

 

*1:東京喰種:re11巻参照。ロザリオは生きる理由であり重たい枷である。

*2:AからCっていうとアクセルからクラッチを連想する。。MT免許取るまであと3日、つらい!!

*3:王族における双子が不吉というのは歴史的にもよく言われていた。

プリンセス・プリンシパル 7話感想 ~ある時はクリーニング屋のスパイ、シャーロット~

プリンセス・プリンシパル7話の感想です。ネタバレ注意でお願いします。

 

まず初めに7話とは関係ない私事だけど先日OPEDのCD手に入れたりGame of Missionにのめり込んだりとメディア展開の泥沼に見事にハマってる。だってかわいいから。

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アプリは不具合(主に起動・接続系)が多いけど運営さんの対応も早いし良ゲーだよ。wiki整備がままならないから攻略の最適化を自分で模索しないといけないのがアレだけど、課金は今のとこしてないしゆるりと楽しめたらいいなーって思ってる。現在レベル25です。

 

さて、今回は日常寄りの話。完全にほっこり、というわけではないけど6話の傷心を癒やすには十分な内容だった。

 

・#7 case16 Loudly Laundry

Prologue:13

Ange/Beath:1→2

Chise:9→7

Dorothy:18

Laundry:16

なるほど、分からん。所感としては、導入→5人の背景→いったん日常(イマココ)→話が動くってとこかと思ってるので次はcase19以降やと踏んでる。

逆にまた巻き戻る動機としては【case0:10年前、革命の回想】くらいしか思い当たらない。それ以外ならこれまで巻き戻ったときになぜ一緒にやらなかったのかってなるので。

 

・洗濯工場

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整備不足でボロボロ、工場自体に借金があるし、従業員も日払いで毎日生活が大変な子たち。そして画像の子が働いてるの見たことないけどどっから給料発生してんのw

 

・ノリノリ一面、毒ガスジャック

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これ撮影した人助かったのかな・・・あの人がこんなポーズとってるの想像できないけど妄信する王国のために活動するときはハイになっちゃうんやろなぁ。

ロンドンのジャックというと当然ジャック・ザ・リッパーだけどもここでは切り裂きではなく毒ガス。

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Death 13といういかにもなナンバリングのところで神経ガスの材料か本体かを入手していた。こういう人って異様に慎重なイメージあるし実際自分の軍服は自分で洗濯するなどの対応をしてたけど同僚の良心によって計画は破綻。最後の手段として自爆しようとするもチセにアイロンで撲殺される。軍人だけあってナイフから銃への持ち替えモーションめっちゃ早かったけど「ガス使いなどものの数ではない」と言い放っていたチセの有言実行となりやられちゃう。

 

 ・私だってチームの一員です!

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17歳にして経営に目覚めるシャーロット。前年比より231%の売り上げ、天才である。顔芸じゃないけど口元がジブリっぽくてかわいい。めっちゃ楽しんでるのが伝わってくる。

3枚目、キャプで見るとかなりシュール。ウィリアムさんは銃弾避けるバケモンにビビり散らかしてるしシャーロットは「私だって役に立つんだから」って表情で大根切りを振りかぶる。そしてシャーロット絶対保護システムであるところのアンジェ=ルカレさんに回収、退避させられる。ほんと信頼性抜群のセコムやなぁ。

 

・ほんだらばフランキー

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 インパクトあったこの人、また現れた。時系列的に7話の方が早いんだけどドロテアさんはこの強烈な男を覚えていなかったのか???ノルマンディー公よろしく、スパイたちも一度見た顔はそこそこ覚えておくスキル必要だと思うんだけども。

「ぷはーってそこの有象無象」「なんだろうか?」「すっこんでなさいよ」「やだもう」とかのイントネーション最高w

 

・整備技師ベアトリス

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 お前、何かの資格持ってたんか?ってくらい機械に自信ありげだったけどそこはあの父親譲りってことなのかねぇ。いじくられちゃったけども機械自体は好き、血は争えないってとこか。

一夜城的大変身を遂げた工場に従業員たちはビックリ。この5人組、何者だって思うよなぁ。今に始まったことではないが5人まとめて潜入というのも変な話。いくらチームとはいえスパイが集団行動しすぎなのはどうなんやろ。

 

・アイロン戦士チセ

ナイフと拳銃を持つウィリアム=リカード一等兵に対してアイロン片手に圧倒するチセだが自爆判断を見るや否や制止のため殴り倒す。それをマリラに見られる。

職業道具であるアイロンで人を殺めてしまう現場を見られて何も言えなくなるチセと何も言わず去っていくマリラ。モルグではないがこの洗濯工場で働く従業員たちも比較的【ワケアリ】の人間ばかりであることを承知した上か、マリラはチセに対し一瞬は恐怖を覚えただろうが後には「事情は分からないけど、負けるな!」って境遇同情と励ましの伝言を伝える。人がはったおされたっていうのに加害者への理解を示すあたり物分かりが良いというかロンドンの闇は深いというか。

 

・退社

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いや、君たち何でそこいるの???

当初の目的は達成したから退社するわけだけどシャーロットの出資回収は・・・コントロールが出してくれるのか(それなら最初からシャーロットがプライベートマネーに手を付ける必要がないんだが)、はたまたマリラがちょっと寄こしてくれるのか。ここは謎のままである。

ベアトはお留守番でこの三人はワイヤーアクションで帰っていく。

もう一度問おう。君たちは何でそこにいたの。

不明瞭な引きで7話は終わったけども8話から話がグっと動きそうで怖いような楽しみなような。また一週間長いけど、アプリで時間溶かしながら待って居よう。

 

(...この記事の副題のネタ伝わる人どのくらいいるんだろうか)

プリンセス・プリンシパル 6話感想 バッドファーザー

プリンセス・プリンシパル6話の感想です。ネタバレ注意でお願いします。

 

 

・・・重たい。きびしい。とてもつらい。そんな話。

構成、演出が素晴らしくラストは泣いてしまった。

緩急でいえば緩の方であるがクオリティはここまでの中でも指折りの完成度を誇っているように感じる、スゴい回だったと思う。

 

・OPについて

6話みてて「アレ?」と思ったけど、タイトルロゴ表示のとこで淵がケイバーライトっぽく緑に光るようになってた。見返したら5話から変わってたし細かい追加変更にも注意が必要。

 

・case18 Rouge Morgue

case18。また飛んだー!!完全無規則だなぁ。穴は本編以外、あるいは2クール目(いつ)で埋めるのかな。埋めてほしい。

#04 case09 Roaming Pigeons

case09。13を超えてはいないけどやはり時系列シャッフルできた。13以下で進めるのかなぁ。チセとの合流とかの話を後回しにするのは分かるとして、それにしては穴ぼこすぎるのが気になる。穴は全部埋められるのか?『元から穴ぼこ想定』としてcase20とかに飛ぶと予想してたけど中途半端に飛んだのでキッチリ埋めていく可能性が出てきた。

さらに全12話という話もあり、#01case13はミスリードで途中でcase20なんかに飛んでいくなんてことが十分考えられる。

10年来のチェンジリング - 軽い感想、浅い考察

プリンセス・プリンシパル 4話感想 名無き白鳩 - 軽い感想、浅い考察

 Rouge Morgue は直訳すると紅いモルグ(死体安置所)。まぁこれはエドガー=アラン=ポーの推理小説の草分け的作品『The Murders in the Rue Morgue*1のオマージュと思われる。

6話の内容自体は多分被ってない(気がする。どっかであるのかも)。

 

・デイジー=マクビーン

ドロシーの本名発覚。父親のダニーは昔は有能だったが腕を失いダメになっちゃった系。嫁であるドロシーは家を出て父親は娘であるデイジーにDVを繰り返す。当然デイジーも家を出る。

 

・ベアト&シャーロット

ベアト「コントロールも酷いですよ。ドロシーさんの事情を知っているのに、あんな親と接触しろだなんて」

シャーロット「親?」

ベアト「あっ、い、いえっ。こ、今夜の紅茶はどうしましょう。ウバにします?それともキーモンが良いですか?」

 

クッッソどうでもいいけど紅茶だとアールグレイが好き。聖グロじゃダージリンが好き。

シャーロットに対して【親】はタブーな話題。おばあさま(女王)とは良い関係だけど親とは・・・。おばあちゃんっ子というとパッと野比のび太、常森朱が挙げられるけど共通要素が浮かび上がるだろうか。ここぞの優しさ、なんて抽象的な言葉しか思いつかない。

 

・ダニー&ベアト

ダメ親父ってのはベアトにとってトラウマだけど、ダニー的には体の一部が機械ってとこにシンパシーでも感じたんですかね(適当)。喉いじるとこはベアト推しの友達が発狂しそうだなーって思いながら眺めてた。

 

・ドロシー&ベアト

ベアト「どうして話してくれるんですか?スパイは素性を明かさないものかと...」

ドロシー「アンジェはそうだな。私は、多分アンジェより弱いんだ。それと、ベアトは分かってくれるかもって思ったんだ。...ごめんな」

ベアト「ドロシーさんがそう言ってくれるってことは、私たち、もうカバーじゃなくて本当の友達ですねっ」

ドロシー「あれ、私そんなこと言ってたっけ?」

 

浮き彫りになった共通点【ダメ親父】。自然、二人の距離は縮まる。カバーじゃなくて本当の友達...。つながりが強くなればなるほど、引き裂かれたときの痛みは大きくなる。ある種の楔を打ち込まれることになるわけで、アンジェはきっとそれを理解しているからこそ嘘で自身を覆い隠す。

 

・アンジェ&シャーロット

シャーロット「もう10年も待ったわ。それに、これからはこれまでの10年とは違う」

アンジェ「もう、一人じゃない!」

 

尊すぎる...。ノンカバーのこの二人ほんとかわいい。はよ報われてほしいが、当然これが引き裂かれる痛みは作品の中で最も大きい。そんなことはないと信じたいが、バッドエンドもありえなくないというのが実情である。

 

・死体漁りの結末

ミイラ取り、ではないが最後の最後に父親としての本懐を果たそうとしたことが仇となりガゼルに消される。

恐らく身辺調査時点で見当たらなかったであろう娘という存在は少なくともガゼルのチェックポイントに入る。だからこそ父親を消したわけで。父親の敵としてガゼルとドロシーの間に因縁が発生したがこの二人の対峙はあまり見たくない...。

優しすぎる性格、メンタル的に弱そうなドロシーはこの後不安定になりそうで少し怖い。

 

登場人物の関係性の描写の進展はもちろん、雰囲気の丸め方とでも言おうか演出の妙が光る1話だった。7話目前、楽しみだ~

*1:邦題『モルグ街の殺人』。日本じゃ使えないと思うトリックを使用する。

ようこそ実力至上主義の教室へ 6話感想 Boss's order. Don't hate me.

ようこそ実力至上主義の教室へ アニメ6話のネタバレを含むので注意してください。

 

 

原作最新刊まで読了済なのでアニメの感想記事はそんなに書くことないかなぁと思ってたけどアニオリ描写が思いのほか増えてきたので書くことにした。

そういう動機の元で原作とアニメの相違点を中心に書いていくので原作側のネタバレも要注意です。

 

・綾小路と堀北の現場検証

絵空事を現実にする解法の糸口として綾小路が堀北にヒントを与える場面。

原作でこれ以前に監視カメラについて教室で綾小路が話題を出しており、さらには「嘘もまた真実」という言葉も出している。

アニメではヒントの出し方が少し変わっているが綾小路の誘導は分かりやすくなっている。あと時系列が少しズレてる。

 

・Cクラスの3人の呼び出し

原作では綾小路と一ノ瀬がここで話をするがアニメでは一ノ瀬ではなく堀北が来ている。原作の堀北はこの話のときには会議室にいる状態だっただけに何でこっちに来てんねんという感はある(時間的猶予があるとそれだけ龍園に報告される可能性がある)。

余談だが「存在しない事件を誰も裁くことはできない」というセリフのときの綾小路の目がちょっと光ってる感じでカッコイイ。綾小路の【スイッチオン】の演出とか作ればよかったのに。

 

・一ノ瀬ダッシュランデブー

カットされてる・・・。体育祭やんないのかなぁ。

監視カメラ代の協力取り付けの描写もカット。

 

・堀北と茶柱先生の会話

堀北が綾小路の実力を認めていたり云々がカット。まぁ関係性の変化は説明不要か

 

・生徒会長と綾小路の会話

橘のセリフの一部カット。二人の会話についていけなくてワチャワチャしてる感が薄れてる。

 

・龍園の制裁と坂柳

完全アニオリ描写。高まりどころ。アルベルトのしゃべり方がバイオハザードの敵のソレと完全一致してて爆笑してた。

龍園「王は一人で十分だ」

龍園さんもこう信者説。坂柳の描写を増やすのは良いけど見せ場という見せ場をどこかに持ってくるのか?夏休みは坂柳さんお休みしてると思うけど(体育祭もお休みしてた)。

 

・綾小路と堀北

堀北が綾小路に本性を聞こうとする場面。原作では2巻ラストで龍園が近づいてきたため聞き損ね、結局3巻ラストで聞くことになった話を前倒しでここに持ってきてる。

さらには原作ですらロクな情報が与えられていない【ホワイトルーム】の描写が追加されている。

雰囲気的には優秀な子供を人為的に育成するプログラムで間違いないだろうけどその実態は未だ謎に包まれてる。

「オレの詮索はするな」という綾小路の顔は控えめに言っても怖すぎる。堀北さんでも失禁しそう()

 

そんな感じでまぁ描写がたくさん増えるので退屈せずに見ていける。面白いなぁよう実。繰り返すけどアニメと原作でだいぶ違う部分があるからアニメに引き込まれてる人はぜひ小説も手に取ってみてほしい~。

世界は実力至上主義

アニメまっさかりのよう実ですが、小説の感想というか備忘録的なアレを書いておきます。6巻までのネタバレ注意です。

 

 

 

各キャラクターに焦点を当てていく感じで書いてく。

 

綾小路清隆 ~韜晦~

クラス:D

学力:C

知性:C-

判断力:C-

運動:C-

社会性:D

学校ですらその実力を測り損ねている韜晦の化身。その本性はAクラス坂柳と同じ【ホワイトルーム】出身にして綾小路の父親が作り上げた最高傑作(坂柳談)。

当人はホワイトルームの無機質な0と1の世界から自由を求めて高度育成高等学校に入学するが、穏やかな日々を暮らしたいという願いとは裏腹に周囲に巻き込まれていくのは本人も薄々感じている【運命】的なものである。こればっかりは主人公だし仕方ない。

実力至上主義の教室においてその実力を韜晦しているのは先述の通り色んな事に巻き込まれたくないからではあるが元DクラスOGの茶柱先生の脅迫や本人の意思の変化によってその凶悪とも言うべき圧倒的な実力をジワジワと表に表してきている。

とはいえ彼の持つ実力を看破しているのは今のところ茶柱先生、生徒会長、軽井沢、堀北、そして平田くらいであり、体育祭の活躍があったとはいえ他クラスからはまだ疑問視されてる程度の段階である。一ノ瀬は前から興味津々だけどアレは天然の嗅覚かな。

周りの女の子の好感度を着々と上げている節があり、現時点での彼女候補は

軽井沢:すでに夫婦感。有能な下僕っぷりで綾小路の評価は高い。

・堀北:ポンコツであるが故に綾小路の育成精神をくすぐっていくスタイル(自覚なし)。

・佐藤:突如現れた謎のキャラ。恐らく他の彼女候補を困らせる要因。健気かわいい。

・佐倉:オロオロ太郎。早々に√イベント消化しているだけに進展しなさそう。

・伊吹:大穴。綾小路というよりは堀北と腐れ縁になりそうだけど4.5巻でイベントあったし一応挙げとく。

・一ノ瀬:クラスが違うから必然的にないとは思うんだけども期待してしまう。

・櫛田:6巻で一度完全に候補落ちしちゃったけど綾小路ドSクリニックで矯正されたら復帰するかも?そのときには軽井沢以上に非道な扱いを受ける奴隷になってそうだけど・・・。

・坂柳:向こうから興味を持たれているだけ。しかもその興味は交戦欲だからアレ。

とまぁこんな具合である。綾小路が興味を持たないことには始まらないがそのパラメータが佐藤への応対であるから今後要注目である。

女の子攻略以外の(というかこちらが本業だが)綾小路先生の今後の御予定は

・龍園を全力で叩きのめす。最悪退学させる。

・櫛田を全力で叩きのめす。最悪えっちな奴隷にする(堀北の要望により退学はなし)。

・佐藤との進展。

・坂柳とイベント。ホワイトルームの回想。

・堀北のさらなる強化。

裏でバックアップはしてたけど基本的にはRPG視点で部下を使役してた段階からいよいよ綾小路先生直々に本格参戦する。ってこれ龍園さんもやってたじゃないですか!ネタ被ってますよ!!

Cクラスまくった後の一ノ瀬陥落作戦にも既に手を打ってるし綾小路先生の爆走は留まるところを知らない。

 

堀北鈴音 ~ポンコツ

クラス:D

学力:A

知性:A-

判断力:B-

運動:B+

社会性:E

社会不適合だけどやるときはやる子だと思ってました?残念、ポンコツなんです。やー、お兄さんである生徒会長が自分の威信に関わるから退学してくれと言うのも理解できなくはないくらいのポンコツっぷり。もはや敬服の念すら抱くその愚行で打線を組んでみた。

1(中)100以上のクラスポイントが掛かったカードキーを盗まれる(3巻)

2(二)体調不良なのにプライドのせいでリーダーを引き受ける(3巻)

3(左)龍園に嵌められまんまと無実の罪を着せられる(5巻)

4(一)「勝つわ」とカラーページで堂々宣言するも敗北(4巻)

5(右)水筒に腕がハマり抜けなくなる(4.5巻)

6(遊)自分の失態を誰にも報告せず一人でカバーしようとして失敗(3巻)

7(三)船上での敗北の原因を分析できず内部の裏切りに対し全く対応できない(5巻)

8(捕)同じ部屋に兄がいるだけで委縮して発言できなくなる(2巻)

9(投)自分がDクラスに配属されたのは学校のミス(1,2,3,4巻)

 

とまぁ惨憺たる失態の数々が挙げられるが某氏に「いつまで役立たずでいるつもりだ」などのドS教育の甲斐あってか6巻では成長して活躍を見せてくれたし今後は戦力として期待できる・・・と思いたい。綾小路からは自身がフェードアウトするための【Dクラスの本物の指導者】として育成されているがちょくちょく失望されたり元から期待されてなかったりでまだまだ陰でバックアップされている。そのことを堀北も自覚しておりもはや頭が上がらない状態になっている。

 

 

平田洋介 ~ジャック~

クラス:D

学力:B

知性:B

判断力:B+

運動:B

社会性:A-

実質Aクラスだが爆弾を抱えているのでDに配属。爆弾が起動しない限りは馬車馬の如く(綾小路の駒として)活躍してくれる。

爆弾の内容は過去に救えたはずの友達のピンチを救わずに自殺されたトラウマ。普段は平和主義で事を荒立てないよう丸くみんなを収める有能リーダーであるが一定以上の負荷を超えると暴走してしまう。とはいえこれまで暴走したのは3巻での1回だけでその時も特段周りに迷惑をかけたわけではないのでクラスにとってデメリットということは全くない。

個人としての学力、身体能力もさることながら、対外交渉能力はクラス、学年の幅を超えて様々な情報を手に入れてく:@れる。綾小路の本性(堀北の背後にいる参謀としての姿)や軽井沢の心象を看破しており洞察力も中々。Aクラスに上がるという意思もそこそこあるのでDクラスにとって欠かせない一員である。

 

軽井沢恵 ~相棒~

クラス:D

学力:D-

知性:D-

判断力:C-

運動:D

社会性:E+

4巻で綾小路の奴隷優秀な従者となった。昔いじめられたトラウマ的過去を脇に残る傷跡共々隠しており、自分の立場を守ってくれる存在としてかつては平田、現在は綾小路に寄生している。が、綾小路に対しては寄生以上の感情を持ってそう。相棒としての活躍はめざましく、指令を実行するだけとはいえここまでは失態なしで全ての任務を遂行している。主人である綾小路からの評価もかなり高く平田や堀北以上に買われており韜晦の化身が本心をさらけ出すほぼ唯一の同級生となっている。

6巻で龍園からターゲットとして宣言されており7巻では彼女の身によくないことが起こるのは確定的であるが、保護者である綾小路が助けてくれる予定(ここまでテンプレ)。助けられたらさらに好感度が上がるし、その後にまで期待が高まる。

 

龍園翔 ~クハハ~

クラス:C

学力:D

知性:B

判断力:A

運動:B

社会性:E-

クハハ!面白れぇ!

何があってもゲラゲラ笑い飛ばす彼の笑顔も7巻までしか見られないのかと思うと寂寥の念を抱かざるを得ない。我らが綾小路に似たやり口で様々な計略を張り巡らせ活躍を見せ、相手の思考の読みや判断力において抜群のセンスを持っている。学力はなくとも知性はあるというパターンの体現でありCクラスを独裁的に統治しているのは単なる暴力のみならず6巻にて明かされたようにアメとムチを上手く使えることにも起因する。そこまで込みで独裁者の才能があるわけだが。

綾小路大先生に蹂躙されるまでに彼に残された使命はいくつかある。一つは彼亡き後のCクラスのこと。彼が仮に退学したとして大方リーダーがひよりに引き継がれるとかそういうオチになりそうだけど伊吹が報われないので自分の尻拭いはちゃんとしてほしい。クラスメイトの失態の取り返しもするなど面倒見はメチャクチャいいしプライドもあるから龍園的には散り様は綺麗にするつもりだろうがそれは綾小路の容赦なさとの勝負である。完膚なきまでにボコされる可能性も高いわけで。あとは一ノ瀬について情報を吐いてほしい。2巻以前にBとCの間にあった抗争などから彼は一ノ瀬のことについて何かしら握っていると思ってる。あとはそれを綾小路に吐露するだけだ。

 

一ノ瀬帆波 ~ゼンニン~

クラス:D

学力:B+

知性:A

判断力:B

運動:C

社会性:A-

基本性能は無敵に近いが保守的思考のせいで他クラスを圧倒する成績には至っていない。堅実という意味では葛城の上位互換のような。本質情報は6巻時点でもほぼ明かされておらず、龍園と決着ついた後のお楽しみって状態。異様なクラスポイントは不正ではないらしいのでクラスメイトの一部から【信用】の力を以て集めているのが本線。利用経路は生徒会が絡んでる印象。一ノ瀬のようなタイプが南雲に惹かれていることに違和感を覚える。

完璧な善人ではないって話、かなりそそるから早く掘り下げてほしい。

 

神崎隆二 ~副官~

クラス:B

学力:B

知性:B

判断力:B

運動:B

社会性:D+

一ノ瀬との二人三脚のポジションを柴田に奪われたことについて彼の話を聞きたい。それだけ。個人的に男性陣の中でかなり好きな方。何というか、女運がなさそうで。

 

 

第一弾はこれくらいで、時間ができ次第追記加筆していく予定。