中二病でも恋がしたい ~take on me~感想

期末テストが来週月曜に1コを残して終了したので実質春休みの初日、激ムズ問題に手も足も出ず爆死した俺と友達は悲しい現実から目を背けつつ足早に大学から退散し映画館へ足を運んだ。

 

さて、中二病を見たのは実は数カ月前が初めてだったのだがその分アニメ2クールの記憶は新しい。丹生谷のそこはかとないオバサン感および七宮の絶対的敗者感が刺さったものの主人公の甲斐性のなさと自他共々の中二病を封じたいという主張を通しながら要所要所で中二病パフォーマンスを怠らない自己矛盾した姿勢に渋い表情をせざるを得ない作品だった。キャラデザをはじめとして基本的にクオリティが高いので完走は全く苦じゃなかったんだけどな。

 

それでは劇場版の感想。ネタバレ注意でお願いします。

 

 

・生徒会長、デコ森早苗

新2年生にして生徒会長。根が優秀なんすね。丹生谷さんも何とか副会長の座は手にしたものの流石に険しい表情。デコちゃんが会長になったメリットは、くみん先輩の卒業で規定人数を割る部活を職権乱用で存続させるというもの。六花曰く確約を取ったとのことで会長はしっかり働いて(?)いる模様。

 

・十花さん、いつもボス役

今回はイタリアでの仕事が順風満帆なようで母親と六花をイタリアに連れていく、すなわち勇太と引き離すという役回り*1。赤い瞳にイタリアンファッション*2がよく似合ってる。全国*3を逃げまわる2人を追い回すのだが、直接動くのが面倒になったのか基本的に生徒会の二人を恐喝してパシらせていた。イタリア風に吹かれてマフィアのやり口を体得したんだろうな。

 

・飯テロ生徒会

基本的にご飯食べてばっかりだった。煮豚煮さん太るで。寿司のシーンとか、食事の作法は滅法綺麗で2人とも育ちの良さが現れているのだがその裏でわさび仕掛けたりなんてところはかわいらしい。

 

デジャビュな2人と進みだす1人

七宮は序盤から、六花は中盤からアニメ放映版の足跡を辿り出す。アニメ見てない層もターゲットに入れてるのか、タイトルテーマではあるものの【恋と中二病】という2つの概念への複雑な気持ちというのを全く同じ切り口からなぞっているのでアニメが記憶に新しい人にとっては「もうみた」という感じが拭えないと思う。つっても六花の葛藤は見ものだし何度も現れた片目ずつ映す演出は京アニ流石やで~って恐れ入ってた*4。実はちゃんと見てないと理解しづらいという話もあった六花の気持ちも本人のモノローグでかなり分かりやすく説明されていたしフォローが効いてる印象。七宮は2期で色々割り切ってはいるのだが今回も割り切っているようで関わらずにはいられないいじらしさが全面に出てきている。まぁこの子を出す意味はそれが80%くらいを占めてるんだから仕方のないことなんだけどさ。

そして最後は主人公。勇太くんは旅先で彼女と二人きりで寝食を共にするという高校生にあるまじきハッピーな境遇に置かれるが据え膳を食うことはできない。急に据え膳食べだしても困るとはいえ歯がゆい。が、そんな勇太は今回かなりの前進を見せる。前半は半年もの間ろくに進捗がないというアレな報告でオーディエンスの手をもませていたが旅先でなんと指輪購入や実家挨拶チャレンジという18歳にしてはむしろ進んでる方ともいえる行動を取り始める。終盤はドタバタ急加速ハッピーエンドだったがそれも全て勇太くんの踏み込みの賜物であったことに相違ないだろう。

 

・結婚式

まさかまさかの超展開。勢いに任せて一行はイタリアまで飛び立つ。観客が呆気にとられる中で「これ流しとけばお前ら満足やろw」と言わんばかりに祝福のsparkling daydreamが流れ始めてゲラゲラ笑ってた。そりゃそうだよ、満足しないわけがない。大天使樟葉ちゃんの正装も見れたしな。

 

 

 

さいごに総括。前述の通りアニメ見てたら復習の成分も多かったけれど一つの作品として見ると全体で綺麗にまとまってて良かった。

...作品内で高校生活の時間がサクサク進んじゃってるけど続編はでるんすかね~。

*1:実は結婚式に呼びたかっただけとの声もあるが、十花さんもヒマか?w

*2:深紅のスーツやズボンがカッコいい。どこの遠坂家五代目継承者ですか。

*3:西側は干された。悲しい。訪問先は連番者曰く京アニ作品の聖地らしい。久美子ベンチと出町商店街しか分からなかった。

*4:寝台特急の化粧室で右目だけ窓ガラスに映ってるのが一番好き

ガーリッシュナンバー感想 ~クズプロデューサーとゴミカス新人~

期末テスト期間中ではあるが前日譚の漫画3巻及びアニメ12話それと公式スピンオフ1巻を2日で完走した。虚無にも負けず忘れないうちに感想やらを綴っておく。

 

今回は全体感想なのでまずキャラクターごとに思ったことを書く。

 

・烏丸千歳

主人公。外見はかわいいがそれ以外はゴミカス同然の新人声優。世の中全てを舐め腐っており周囲の人間にすら高圧的な悪評を憚ることなく口に出す。女子高出身というのも何となく察しがつくが自分の外見がかわいいことを自覚しており憎らしいことこの上ない。悟浄くんのことが大好きなブラコンで掃除などの生活能力も兄に依存している節がありその辺はガヴリールに近いと思う*1。プロとして仕事をしている自覚がなく「まぁ何とかうまくいくやろ」の精神で雑に生きているためマネージャーの悟浄くんからは毎日のように窘められているが最終話に至るまでろくに反省しない。褒められた点といえば図太さ(ポジティブシンキング)くらいなものでそれさえ捉え方次第という感じで本当にかわいいくらいしか救いようがない残念なキャラである。『突き抜けたクズ』を受け容れられなかったら後述の九頭Pともども無理だろうからこのアニメを見ることはかなわないだろう。

さて、ダメ系主人公は世に溢れているが彼ら彼女らは皆

①基本ダメだけど良いところもある

②話の途中で成長、更生する

のどちらかを満たすのに対して千歳は良い面といえる側面が無理やりに見出さないと無い上に最終話までろくに成長しないし反省もしないし当然更生もしない。挑戦的なキャラ設計だ。成長しなかったので最後まで大成功を収めることはなかったが大失敗しなかっただけでも十分ご都合主義だと感じる人もいそうだ。いや本当にこんなんで失敗せずやっていけるんかと思ったけどそこはフィクションってことで。怠慢、傲慢、停滞というキャラクターは好きだがこれからは普通の成長物語も見てみてい気もする。2期はよ。

 

・烏丸悟浄

千歳の姉にして作中後半までマネージャーを担当。かつてはナンプロ所属の声優であったが色々思うところがあって声優稼業を諦め現職に至る。昔から彼を知る社長や九頭との親交(?)も深く酒の席でいろいろな話を聞いたりしている。仕事熱心でわりといつも帰宅が遅い。そのうえ妹がアレなのでストレスマッハ。しかし根がシスコンなのでここぞで甘いし自分が諦めた道を歩む彼女にたびたび自分を重ね期待してしまったりしてる。声優時代も仕事熱心で役者としてあろうとする彼の姿勢には最強声優である苑生桜も一目置いていたようだし当時新人声優としてその背中を見ていた柴崎は悟浄と桜を並列で尊敬し理想像として語っている。妹がアレなぶんバランスを取ろうと常識人的キャラ設計になっているんだろうな。実力や他キャラとの絡みの多さ、アレな過去など主人公になれるポテンシャルが十二分にあるのでスピンオフが待たれる。普通にカッコいいので好き。fate zeroやサイコパスに出てきそうな雰囲気を湛えているが偏差値はマーチマーチらしい。

 

・苑生百花

最強声優苑生桜と最強パパ(有名アニメ監督)の娘でありアイドル方面でも活躍を見せる今をときめく人気JK声優である。かわいい。やる気も実力もないが自信だけはあるゴミカス主人公が困っているとアドバイスをあげたり、自身の憧れに起因するものの柴崎の件でもフォローを欠かさなかったりと周囲への配慮が聖人のソレである。が、公式プロモーション的にはこの子もクズの一面を持っているらしい...ほんとかよ*2。声優稼業としてライブやお渡し会などの幅広い活動をすることに対して『それが求められているのだから仕事としてやるだけ』という割り切った考え方を持っている。クール中盤は彼女に焦点が当てられており家族のことで思い悩む姿は非常に刺さるものがあった。はっきりとは言明されなかったがつまるところ母親が最強すぎてコンプレックス持ってたけど自分の原点でもあるしどう接していいものか分かんなくなってたとかそういう感じでしょ(適当)。どーせ普通のJKらしい葛藤なんやろうなって思いながらも千歳がキッズ過ぎるぶん百花が大人に見えてたから心象を読むのがちょっと難しかった。

 

・柴崎万葉

人気声優2人目。山形出身で酔うと方言が出る。九州弁も出てきてびっくりした。声優稼業について『声優は役者としてあるべき』という思想を持っておりライブやお渡し会のようなイベントに対しては快く思っていない。そのストイックな姿勢から現場で陰口叩かれたりしてるけど本人はさして気にしていない(ほんとか?)。とはいえプロ意識がべらぼうに高いのでイベントでは明るい笑顔で振るまっている。生粋の仕事人だがこういうキャラにしては完全無欠感が全然ないので親しみやすかったりする。

 

・桜ヶ丘七海

あずにゃんポジ、ゴミカスたちの後輩。JK3、かわいい。1期時点では暗黒面がなさそうな大天使だったが描写が少ないので果たしてみたいなところはある。2期にゴミカスと全面戦争してほしすぎる。

 

久我山八重

あざと腹黒ロリ巨乳新人声優。『ペラいから』は良かったけど漫画読んでないとあのへんのシーンよく分かんないと思う。掘り下げられずに終わってぽやしみ。

 

・片倉京

アラサーオタク。昔の悟浄を知る貴重な存在。掘り下げられずに終わってぽやしみその2。

 

・九頭P

戦犯。千歳と同じく救いようのない存在として描かれているが、千歳と違って昔は有能であり最終話では少し持ち直している雰囲気がある。

 

書いてないキャラもたくさんいるけどとりあえずこのくらいで。全体として、業界の闇の部分を詳らかにしてしまえという意思を感じた*3。とことんゴミな主人公や九頭Pに振り回される面々という通常の群像劇とはやや異なるテイストだが結構面白かったと思う。2期こないかな~。

 

*1:ガヴは根が優しいけどこいつは根もクズ。クズ大好きだから一向に構わないが。

*2:たぶんラノベ原作者への偏見とかそのへんのことを言ってるんだろう。

*3:脚色誇張あるのは分かるけどいったいどのくらいが実際にあった話なんだろうか...。

ガールズ&パンツァー最終章 第1話感想 ~行く西住流、来る西住流~

 
ガルパン劇場版最終章1話を見てきた。映画による全6作ということで各話の公開時期にも間があるだろうし 話を覚えているうちにあらすじを先に書き留めておこうと思う。未視聴の方はネタバレ注意です。
 
 
 
冒頭は後述の1回戦の戦闘描写の前倒し。開幕のおやくそく。
 
戦闘シーンの後OP。
 
OP後、大洗学園艦に眠るまだ見ぬ戦車を探すために河嶋がよく分からん部屋でデータを集めているところにうさぎさんチームの1年生たちが校内新聞を手に入ってくる。内容は河嶋が勉強ガバガバで浪人確率99%であるというもの。学校中に(留年と曲解された状態で)個人情報がバラまかれた。
 
戦車道部の面々は河嶋の窮地に際し冬の戦車大会に河嶋を隊長に擁立して出場し成果を出して戦車AOで入学すればいいのでは、という対策を打ち出し【無限軌道杯】なるものに参加が決定。みほは副隊長として(実質の傀儡隊長となる)河嶋を補佐する。
 
無限軌道杯に対する各校の意気込みは以下の通り。
 
サンダース「うち、大洗、プラウダ、聖グロの争いやろ」
 
聖グロ「未来は明日始まるんじゃない。今始まるのよ(よく分からん格言定期)」
 
プラウダ「冬の戦いやしうちらが勝つやろ」
 
黒森峰「進学の決まったまほ隊長がドイツに行ってしまった、勝てへん」
 
継続「冬は引きこもりの時期だし不参加で」
 
アンツィオ「ドゥーチェ!ドゥーチェ!」
 
知波単「論より突撃!」
 
その後、河嶋が捜索していた戦車が学園艦最深部(スラム)から発掘され、スラムの不良生徒が乗る。彼女たちの二つ名がめちゃくちゃ面白い*1
 
彼女たちは放校になりそうなところを河嶋に保護されていたので協力という動機付け
 
(たぶん)SSAで組み合わせ抽選会。大洗の初戦の相手はBC自由学園フランス革命をモチーフにした学校と思われる*2
 
夏は初戦敗退など無名校であることから(秋山の)潜入偵察を逆手に取り内進と外進の対立を偽装して大洗陣営を油断させる欺瞞作戦を取る。
 
BCは試合中盤まで演技に徹し戦力の誘導、主力の包囲に成功。恐らく承前であった地形を活かすことで退路も絶ち戦術で大洗を追い込むという強豪校もびっくりのスーパープレイを見せる。しかし歴戦の大天才みっぽりんの機転により窮地を仕留められず戦線は振り出しに戻る。
 
ここまでが第1作。
 
さて感想を続ける。
 
・冒頭
大洗まさかの苦戦に対し観戦者の面々がリアクションを取るが特筆すべきはまずやはりダージリン先生。
 
「戦いを阻むさまざまな障害もまた、私たち自身の中にあるのよ」(正確か怪しいけどだいたいこんなん)
 
いやぁ、ガルパンの風物詩ともいえる格言bot 英国淑女のありがたいお言葉。これを拝聴しに劇場に来たといっても過言ではない。何を言っても面白いしズルいキャラクター、僕は大好きです。
 
また、大学選抜のアズミも一言、
 
「うちのボコは強いのよ」
 
一回目は何の比喩かと思って混乱したけど二回目の視聴で『ボコ』じゃなくて『母校』であると気づきを得た。耳が西住流なのでボコにしか聞こえなかったよね。アズミはBC自由学園出身*3ということで絡みを入れてきた。
 
・OP
曲が強い*4し映像もスタイリッシュで無敵だった。雨中ドリフトするポルシェティーガーがかっこよすぎる...。
 
次に新キャラ。
 
・サメさんチーム
常森朱みたいなビジュアルのバーテンダー、戦車では砲手のカトラスちゃんが良いキャラしてた。DONZOKOでカトラスに身の上話を聞いてほしすぎる。あとムラカミの中の人はたいちょ~(大地葉)さん。そう、ペパロニと同じ人!こんな大作品で一人二役なんて珍しいと思ったけどそうでもないのかな?隊長のお銀はあやねるっぽさを抑えたあやねる(語彙力)。反語的なセリフ回しが独特。
全体としては一見荒っぽいサメさんチームに対し怖がる役があってそれは当然うさぎさんチームの一年生。作戦名としても因幡の白兎が出てきたしこの2チームの絡みは強そう。
 
隊長マリーは自由奔放な子でケーキ食べまくってることからもアントワネットを意識してそう。副官二名はまぁ好対照なペア。心の底では信頼し合ってる...んだよねきっと。
 
・河嶋問題
留年が冗談じゃない身としては真顔にならざるを得なかった。というかどの大学にもひっかからないような脳みそでどうやって生徒会広報の地位に就いたのだろう。大洗女子学園の人選システムが非常に気がかりである。まぁそこをカバーするのが人徳というか行動力なり周囲への配慮とかそういった面ということでサメさんチームの庇護が描写されたんじゃかろうか。そうでもしないと彼女のメンツがもたない。進学を賭けた戦いの火蓋を落とす緊張しながらの「パンツァー・フォー!」は感動的だった。
しかしながら今回の大洗のやり方(みっぽりんゴースト隊長作戦)で仮に河嶋が合格を決めても学力・戦車道の能力共に不相応な入学となり入った後が逆につらいみたいなことになりかねない。ということで無限軌道杯は河嶋桃の成長物語という成分を多分に含み、彼女はいずれ必ず覚醒すると思われる。
 
・サンダース
アリサの恋路(笑)、戦闘面においてはイマイチ活躍の出番がないサンダース、強豪としての意地を見せることができるのか期待がかかる。
 
・聖グロ
脇で立たされてるローズヒップで和む。格言botさんは「ようやく本場のアフタヌーンティーが飲める」とか言ってたけどイギリス行ったことなかったのか...。いや、どんなエピソードがあっても面白い子だけど留学したらさらなる英国面に堕ちるのかな。
リボンの武者読んでるとペコやアッサムももう少し焦点当てられてほしいと思うけど果たしてどうだろう。
 
何かカッコいい乗り物に乗ってた。カチューシャも(ロシア語が話せないまま)ロシアに留学する模様*5。冬季大会だからうちが有利というカチューシャの弁はまぁ正しいと思うし今回大洗の目的がこれまでより切羽詰まったものじゃないため優勝当確でないことから『もし大洗以外なら』ということを考えると筆頭に挙げられるのはプラウダじゃなかろうか。
 
・黒森峰
まほさんがドイツの大学に入学決定。大会を待たずして一人だけ海外に行っちゃった。ダージリンたちが残ってるようにまほも残すことはできたろうに敢えて彼女を海外に追いやった意味を考えると、一番はやはりエリカの成長かな。スピンオフも出てるわけだし赤星たちの活躍も見てみたい。フェイズエリカのアニメ化は...なさそう。もう一つ嫌な見方をすると、全1級のお姉ちゃんが何度も負けるという描写を避けたかったのではないかな、と。常勝軍団のつらいとこは負けたらメンツが持たないのに勝ったら勝ったで「ほーん、で?」程度のリアクションにとどまってしまうこと。既に夏季大会で2年連続で敗北を喫しているまほに日本舞台の試合を続けさせるのは色々苦しい問題があったんじゃないのか。まほの戦車道観の一つに【勝敗に拘るな】というものがあるしまほ本人は負けてもまぁそこまで気にしないとは思うんだけども。
ということで消された海外に旅立ったまほの代わりに戦うエリカの獅子奮迅の活躍、みほとの因縁の対決を心待ちにしている。
 
・継続
ミカさんの引きこもり精神により不参加が決定。隊長の一存で決まってええんかと思うがメタ的には現状1両分のキャラしかいないから出しにくいってのがあるんだろう*6。アズミとメグミの母校が出るのにルミの母校だけ出ないなんて何かかわいそう。とはいえ彼女たちは場外コメントで参加できるし出番がなくなるわけじゃない。
 
ドゥーチェかわいい、入学したい。組み合わせ表で初戦の相手はポンプル高校*7って見えたけど勝ってくれよな...。劇場版6作でどのくらい試合描写を入れていくのか分からないけどアンツィオや知波単の試合も見たい。
 
・知波単
劇場版での大洗との共闘などで突撃思想から解放されているのかと思いきやそんなことはなかったぜ。
「論より突撃!」「突撃に非ずんば人に非ず!」「突撃は三文の徳!」「犬も歩けば突撃に当たる!」「三十六計突撃に如かず!」
いやぁ、どうしてこうなった。西さんが改革やる気あるかどうか分からないけども今大会彼女たちの活躍は見られるのかなぁ。
 
・一回戦、大洗 VS BC自由
密偵調査により内紛を確認、連携能力に欠くと断定した上で囮作戦を決行。1対4の戦線を2つ作り主力8対敵フラッグを含む2を思い切り叩こうとする。が、BCの真意は釣り野伏せ作戦*8。フラッグに釣り出された敵の主力を固定されていたと思わせていた2分隊と本陣の3方向から追い詰める。本陣の位置取りから敵が橋に陣取ることを読んでいたのは恐らく間違いなく、逃げ場を失った大洗は詰んだかに見えた。
 
因幡の白兎作戦
まぁみっぽりんは天才だからね、仕方ないね。ということで大洗はロストなしで窮地を脱することに成功。戦線にレオポンとあひるが戻ってきて10:8となったこともあってかBCは一時撤退。純粋戦闘だと練度の上がった全1の大洗相手にBCは分が悪いのだろうか。マリーの決断は迅速だった。欺瞞作戦などからも分かるがBCは挑戦者の立場にあることを自覚している。恐らくこの後も第二、第三の戦略を以て夏の覇者をてこずらせるのだろう。一時的とはいえ先述の通り天才軍師みほを作戦で上回ったのはすごいことだと思う。河嶋が隊長とはいえ慎重に偵察を行わせたり大洗の行動の骨子はほぼほぼみほの考えだったことに違いはないし。
 
・そどこの勘
何気1話で光ったのはここじゃなかろうか。みほも疑いの描写を見せなかったところでただ一人【嫌な予感】を直前に察知していた。無敵のあんこうの他にも本編からド安定のレオポンや劇場版のうさぎさんチーム、リボンの武者でのあひるさんチームのように各チームのレベルが非常に高いことが示されている。
 
という感じで1話が終わった。続きが早く見たいですね(小並感)。

*1:竜巻のお銀、大波のフリント、サルガッソーのムラカミ、爆弾低気圧のラム、生しらす丼のカトラス

*2:スピンオフ作品『リボンの武者』にも同名の高校が登場するが中身の生徒は全然違う。アスパラガスさん...

*3:ちなみにルミは継続、メグミはサンダース出身。

*4:Grand symphony/佐咲紗花

*5:200%ノンナさんもついていくんやろなぁ。

*6:フェイズエリカを見るに人数はいそうだけど。

*7:リボンの武者に出てくるポーランドモデルの高校。ヤイカさん出てくるかな~

*8:釣り野伏せ - Wikipedia

​ 結城友奈は勇者である 勇者の章 第4話 感想 ~300年の時を超え~

結城友奈は勇者である 勇者の章第4話の感想です。考察の都合上『楠芽吹は勇者である』『乃木園子は勇者である』のネタバレも含むので注意。
 
・初詣
風先輩退院おめでとう、受験は目と鼻の先ですね(ニッコリ)。今期Just Becauseも見てるから受験描写に敏感。
甘酒で泣き上戸と笑い上戸となる犬吠埼姉妹、樹ちゃんかわいい。その姉妹の酔った様子を貴重な記録と称して撮影すると言う東郷はミスリードで友奈の撮影が本線*1
集合写真は友奈がいなくなっても不自然でない構図でなんだか不穏。
 
・OPについて
イントロの1期カットインめちゃくちゃ好きだけど、サビのとこで各回のダイジェスト流すのは公式ネタバレみたいになってて何だかなぁという感じ。
 
・ある時はSS作家、乃木園子
小説書く発言は方便なんだけども実際書く趣味はあるんだっけ。ここの裏で今週も毎日大赦本部に足を運んで神官さんたちを震え上がらせてるの面白い。大赦にとっちゃぁ昔世界を救うためとはいえシステムの説明なしに半身を犠牲にさせてしまった少女には頭が上がらないわけで*2。その立場を理解して利用して神官から情報絞り出すそのっちの厚かましさはひなたに通じるものがある気がする。賢い子!
 
1期の段階でそのっちが半神扱いになってると言及されてたけどそれは今回の話に深くリンクしている。体を供物にして戦った結果20もの精霊の加護を受け実質半神となってたのが包帯そのっちで、神樹が欠損の補填(返還でないことに注意)を行なって半身を取り戻したのが2期のそのっち。サポートが精霊による間接的なものから神樹による直接的なものに変わったということでどちらかというと2期の方が神性高くなってそう。そのっちも充分ミスカタだと思う。
 
・子猫捜索
猫に怖がられる友奈ちゃん。動物は鋭いってことか。今回の集合写真は普通(普通って何だ)
 
・カラオケ
「宿題これからやるよー」
かわいい。その後の園子のフォローが色々察してて良い。そのっちは頭も勘も良い。
 
・にぼし
や、タバコじゃないんだから!w
めちゃくちゃ面白い誘い方だけどタイマンで深刻な話するわけだし、間が持たなかったりそわそわして口元さびしくなりがちな中でタバコ代わりににぼし使うのは理に適ってる...のか。
 
・海辺でふたり
友奈ちゃんに「あったかーーい!」されてぇなぁ....。
さて、友奈の異変を察知してたのはそのっちだけじゃなかった。にぼしは友奈に影響受けてる部分が多いし気にかけるのは当然、しかし友奈は事情を話せず。話したいのに、話せずお互いにとってつらい結果に。友奈は話せないのもつらいし友達を傷つけたのもつらいというダブルショックで着々とメンタルを削られていく。悪質な祟り方だけど正直天の神のこのやり方は好きだ。天の神は友奈が好きでこういうことをしてるけども、1期で鋼の心を持ってるように思えた友奈を徹底的に追い詰めたいという気持ちはとてもよく分かる。神の好きという概念は人間の好きと離れてるだろうけど、本質的には『好きなものは虐めたい』ってとこで共通してるんじゃなかろうか。まぁゆゆゆ世界の天の神は人間全般に対しては哀れな人間が好きだから虐めてるとかじゃなくてガチギレしてそうだけどもw
えげつない天の神のやり方というと最初から友奈を炙り出す腹づもりだったのではという意見を見た。炎を強くする→奉火祭を誘導→東郷の責任感・罪悪感を誘導→友奈を誘導、とここまでが天の神のシナリオだったのではないか、と。流石に深読みしすぎではないかと思ったけども天の神として友奈はミスカタ(タイプ)であると同時に神樹の最大戦力(適性最高)であるから選択的に取り込む動機はある。恐らく語られない領域だが果たしてどうなんだろう。
 
 
・生粋のストーカー、ミモリ=トーゴ
プロジェクターって...何なんだお前は。写真集、動画を再生し推しの変調を分析。彼女もまたにぼし同様友奈の異変に気付いていた。良い友達を持ったね友奈ちゃん!と思ったけど入眠を確認して不法侵入する人は果たして良い友達なのか...?かつて不審視していた精霊とも完璧な連携を見せ完全に法を犯す勇者を神樹はどんな顔で見てるんだろう。精霊が支援してるし「いいねぇ!やったれ東郷!w」とでも思ってるんやろか。神樹のモラル...。それと勇者システムが起動するということは『それ相応の心構えができている』ということだけど推しの寝込みを調べようってときに彼女は清廉な心構えができてるんだろうか。
勇者システムついでだけど公式発表で今回のシステムでは変身し直しても満開ゲージは回復しない、使い切りのものだということが明かされた。つまり2話で満開したそのっちや精霊防御を費やした友奈はもはや生身で戦うことしかできないし現実世界で風先輩みたいに事故にあっても守られることがないということ。犠牲がないぶんかなり紙装甲となってしまった。
 
・3冊目の勇者御記
乃木若葉ら初代組、乃木園子に続いて友奈も書いていた。が、初代やそのっちのがテーマを統一しない手記的なものであるのに対しては友奈のは大赦からの執筆依頼に基づく【祟りの記録】という明確な目的が存在している。
 
・なぞのばしょ
1期最終話、友奈がレオ(獅子座型)の御霊に触れた時もここに来た。全身散華というそのっち超えの無茶をした友奈は他の勇者部が続々と復帰(神樹による補填)を果たす中、幽体で1人この亜空間を彷徨っていた。レオの御霊が具体的な入り口となっているというよりはレオを破壊しかけたところで天の神に干渉を受けたという印象を受けるがそれは推測の域を出ない。ともかく完全に閉じ込められていて戻る方法も分からなくなっていたとき、そとから東郷の泣く声が聞こえ勇者の精神を思い出しもう一度根性で復帰を決意したとき、あの鳥が現れる。
 
・青いカラス
直前にのわゆを読んでいたこともあり現れた瞬間その正体を直感した。青い姿、紫の瞳、桔梗の模様、これでもかというほど自己アピールしてる。また、天の神の領域であるのにこの英霊が侵入を果たしている点に注目すると彼女は天照サイドの神獣である八咫烏を模していると考えるのが自然な発想だ。足は2本だけども。八咫鏡っぽいのも出て来てたし2期は神話の話も結構盛り込んである。
 
・ミスカタ
友奈は全身神樹製のほぼ神みたいな存在になってる。次点で園子が心臓を含む半分くらい神樹製。彼女たちが人間なのかどうか怪しいところである。次に気になるのは東郷の記憶も神樹製なのかというところ。神樹が作り変える前に直感的に思い出していたような描写があるし彼女の記憶に関しては本物だと思いたい。
 
・1月11日
心身ともに削られていく一方の友奈が唯一すこし元気になれた一日。友奈は色々と心がけて生活してきたおかげだと考えていたが、この日付というのは初代勇者の一人『高嶋友奈』の誕生日である。友奈と容姿性格が似ており最期は神樹に吸収された彼女が友奈に対して何らかの加護を与えたと見るのはそう飛躍した発想ではないだろう。
 
・芽吹たちの動向
友奈と決裂(?)した翌日あたりににぼしは壁の外まで単独行動し偶然芽吹と再会している。そこで芽吹との協力フラグを立ち上げているので勇者の章、あるいはその後のシリーズに彼女らが登場する可能性は高い。というか大域的な物語の解決には芽吹たちの働きが重要なファクターとなってるので避けては通れない道である。
 
このように今回の話だけでも小説2作との連携点が非常に多く見られる。奉火祭という概念自体どちらかを読んでいないと唐突に感じるだろうしくめゆは直接的に勇者の章に連結している物語だ。したがって勇者の章を詳らかに紐解きたいのであれば少なくとも『くめゆ』、さらにシリーズ全体の世界観を理解したいのなら『のわゆ』を読むことを強くオススメする*3

*1:動機はコレクション6割異変調査4割ってとこか

*2:というか反乱を起こした東郷にさえ全く頭が上がらないので勇者というだけで無条件に強い敬意の対象。園子はその中でも、ということで。

*3:のわゆはシリーズの根幹にある本質情報がざくざく出てくるのでファンは泣いて喜ぶこと請け合い。

響け!ユーフォニアム新章(小説)感想 ~展開部~

響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章』のネタバレを含む感想記事です。ご注意願います。

 

先日2度ほど劇場版を見てきたばかりの響け!ユーフォニアムシリーズだが今年の夏に原作が新章を展開した。今作はあすか香織晴香たちが引退、卒業し久美子や麗奈が二年生になった新しい北宇治高校の物語ということになる。およそ1/3の主要メンバーがリフレッシュされるというのは物語にとってのある種の試練になると思ったが新章も無事、不安を吹き飛ばす素晴らしい出来であった。ユーフォのアニメは見たけど小説は未読だよーって人はぜひぜひ読んで欲しい。

これより感想をつらつら書き並べる。くどいけどガッツリネタバレがあるのでご注意願います。

 

【新入生のキャラ配置】

今作を捉える上で欠かせない要素なのでまずはここから。

 

・久石奏

ユーフォ担当の1年。緑曰く甘え上手な猫。猫かぶり。演奏技術は新入生の中でも優秀な方で入部初年度からAメンバー入りを果たす。物事を分かったような顔をして俯瞰して見るあすかのような不敵さを常に醸し出し、久美子にはこれでもかというほどあざとく甘える。一方、新1年生の中での交友関係は広く学年社会においては大きな影響力を持っている。まとめると彼女は【新入生の潤滑油】【あすか・夏紀・久美子の要素を併せ持ったユーフォの後継】【久美子を尊敬する直属の後輩】といった役割配置にあるという印象を得た。彼女は主要キャラクターでかつお気に入りなので後でも触れる。

 

・鈴木美鈴

チューバ担当の1年。気難しい実力者だが練習は定時で帰る自分より居残って先輩たちと練習するさつきの方が評価されていると感じ思い悩む。結果的には葉月やさつきを差し置いてAメンバー入りを果たす。役割は【さつきとの対比】【実力とは何かを問う】

 

・鈴木さつき

チューバ担当の1年。明るい性格で先輩ともすぐに打ち解け居残り練習にも励むが美鈴に言わせれば「非効率な練習」をしているために実力は美鈴の方が上。正直そこまで出番があったわけでもないので書くことは少ない。役割は【美鈴との対比】【葉月の後輩】

 

・月永求

コントラバス担当の1年。美鈴以上に難しい性格をしており緑以外にはろくに心を開こうとしない。が、逆に緑に対しては尊敬を通り越して崇拝の域に達している。また、龍聖とのつながりが強調されており『源ちゃん先生』は求の祖父と推測される。役割は【緑の後輩】【龍聖とのコネクト】

 

・小日向夢

トランペット担当の1年。気恥ずかしがり屋で注目を浴びることに耐性がなくソロはおろか1st*1のオファーをも断ってしまう。自信はないが演奏技術は麗奈が認めるほどに優秀。役割は【麗奈の後輩】【非完全成長対象】

 

・加部友恵

元トランペット担当の3年。新年度は久美子と共に1年生の指導係を請け負うが、持病の悪化に伴い奏者から身を引きマネージャーとして獅子奮迅の活躍を見せる。役割は【久美子でさえもすぐに心を許せる先輩】【部活の小さな問題の掃除屋】【優子の負担軽減】

 

ざっと整理すると以上のようになる。それではこれからは既存キャラ+奏の動きについて述べていく。

 

・久石奏(2回目)

基本的に優等生な彼女だが口を開けば毒だらけ。求に対して執拗に苗字で呼ぶ嫌がらせや隙あらば久美子をからかったりといたずらごころに満ち溢れている。さて先ほど【あすか・夏紀・久美子の要素を併せ持ったユーフォの後継】と書いたが、これについて書き下す。まずあすかについては久美子が再三触れている通りである。夏紀についてはややこじつけがましいが、毒舌といたずらごころ、ここぞの優しさは夏紀に通じるものがあると感じた。久美子について、これは一番成分が多いと思うところで、信頼しきれない相手には同級生であろうと慇懃無礼とも取れる徹底敬語で話してバイタルな距離を取ろうとしたり、近づいた相手には逃すまいと鋭く踏み込んだり。これはまさにあすかや麗奈が指摘してきた久美子の本質に近い性質と言えよう。久美子を色濃く継承しているという意味合いも含めて第三の性質は【久美子を尊敬する直属の後輩】としたわけだが、当然後輩は先輩を頼るもので、さんざん【黄前相談所】で久美子の先輩としての有能さは示されたが奏はその最たる鏡として取り上げられている。

 

黄前久美子

主人公である。初年度は2年も3年も【先輩】という同じカテゴリであり少々の差はあれ基本的には同じような関係性であった。しかし今年度は久美子には【先輩】と【後輩】という複数のトラブル源が現れた(そのぶん【同輩】はそこまで問題を起こさない)。これは単純に久美子の活躍にバリエーションをもたらすことになり、去年より主人公らしさが増していた。冷静に考えたら先輩の問題も久美子が処理するの意味わからんがw

今作での役割は【黄前相談所】【恋愛】【1年の指導係】【成長の象徴】といったところ。少しだけ掘り下げる。

まずは【黄前相談所】。これは物語の核となるところで、任意のエピソードにコレが絡む。【1年の指導係】であることや部長である優子の差し金もあって新入生は悩み事があったら久美子のもとに吸い寄せられてくる。久美子も久美子で困惑しながらもそれを受け止め逐一対応しほぼほぼベストな結果を残して1年生たち*2の信頼を得た*3。久美子の『弱いところに刺さる』『何か引っかかる』という元来の特性に頼らざるを得なくなるのは先輩たちも同様で、南中カルテットの全員が久美子のお世話になった。夏紀は奏との間を取り持たれ、優子は頑張りすぎを諫められ、みぞれはついに自分の意見を引きずり出され、希美は同級生にすら言えない本性をさらけ出す。久美子の八面六臂の大活躍ぶりには舌を巻く。とはいえユーフォ史上最もこじれた話になった希美とみぞれの関係に関しては久美子は珍しく拒絶されるなどと何度か失敗し人間性(非完全性)を露呈した。【恋愛】については原作オリジナルということになる可能性もあるが、【ある冬の日】*4において塚本と良い感じになった久美子は新年度も塚本を意識し恥じらうシーンが多々ある。正直、アニメ版の久美子は塚本に対して冷徹とまで言えるドライな対応ばかりで俺が塚本だったら泣くレベルなので異性を意識する久美子というのが新鮮極まりなかったわけだが果たして2年生編がアニメ化されたら恋愛のトコも再現されるのだろうか...?といっても久美子の自己評価は『部活と恋愛を両立させられるほど器用じゃない』なのでカットされようがさして影響がないというのが塚本秀一への悲報である。最後に【成長の象徴】と何とまあ抽象的な言葉を並べたがコレは作品と主人公というメタ的な関係性に依るもので当然のものである。1年という時を経て、あすか先輩という厄介な先輩の教育の成果*5もあって多少のトラブルに対してどっしりと構える余裕があったり、演奏ではパート内最優秀でソロを任せられたり、後輩指導という責任もしっかりと果たしたりと随所に進化が見られた。先述の通りまだまだperfectではないが来たるべき最終学年へ向けて久美子はしっかりと成長している。さらに、麗奈という久美子視点【特別】に近い人間に憧憬を抱き彼女に肩を並べて歩きたいという意思が現れていたりもして演奏者としての貪欲さも身につけておりいよいよ主人公感がオーバーフローしている*6

 

高坂麗奈

主人公の相棒。今作の役割は【久美子の相棒】【慧眼】【新入生の憧れの的】【夢の先輩】。今年も様々なトラブルに巻き込まれる久美子の要所での相談相手として相棒力をいかんなく発揮した。また、孤高と思われている彼女だが周囲の人間観察能力は高く*7優子の部長適性やみぞれの演奏への違和感、希美の心理把握などあらゆるプロファイリングで余すところなく慧眼を発揮している。さらに天下一品の演奏技術は揺らぐこともなく、成績優秀*8、容姿端麗ということもあってあすかに近い存在となり新入生の憧れの視線を浴びる。実際のところもう【特別な存在】と言っていい状態だがコレは久美子の物語なので麗奈は久美子が【特別】に漸近するためのパラメータという役割になるのかなぁという気がしている。まぁ現時点で相当優秀なので文句を言う人間もいないのだが。【夢の先輩】と書いたが麗奈が手取り足取り優しく指導するはずもなくそこまで先輩という活動は見受けられなかった。来年に期待(?)である。

 

川島緑輝

久美子のクラスメイト。今作の役割は【求の先輩】【解説係】【久美子を超える俯瞰】【特別へ近づく者】。今作を読んでいてアニメ版からだいぶ印象の変わったキャラクター。アニメじゃ割とほんわかぱっぱーだったのが、非常に鋭い観察眼と洞察力を以て久美子を内心驚かせていた。【求の先輩】というのはそのままで、捨て猫のような求に対し自分と似た成分を見出しかわいがって教育している。【解説係】はあすかからの任命。曲や楽器の背景理解に対して先生役を担っていた。【久美子を超える俯瞰】とは先ほどの観察眼と洞察力のことで、低音パート各位の人間性を見抜いているかのような動物への暗喩は一読の価値ありである*9。【特別へ近づく者】について、先述の麗奈に引き続いて彼女も高みへ近づいている。元々超強豪中学出身で1年時にはあすか先輩に「サファイア川島はパーフェクツ!」と言わしめている演奏能力を持っていたのでその実力は間違いなく本物なのだ。まるで久美子と麗奈の学年には私もいるんだぞと読者に強く訴えかけてきているかのような強烈な存在感を示していた*10

 

・中川夏紀

ユーフォ担当3年生。役割は【奇跡は努力の先にある】【優子の妥協】【ぬるい優しさ】。思いっきりネタバレになるが前編のクライマックスである夏紀先輩のAメンバー入り。非情なことを言うが筆者的にこの展開は前編読了の瞬間では少なからず興ざめだった。オーディションでハッキリと分かるミスをしてしまったメンバーをAに入れてしまう滝、そこに夏紀が【今までAに入ったことがない3年生】であるという境遇への同情がなかったと言い切れるのか、と。だがこの不満への解答と受け取れる描写が後編で提示された。それが【優子の妥協】だ。優子の体制が滝にまで浸透していたというのであればこれは麗奈が指摘していた【妥協】の結果の一つとして矛盾なく受け取れる。無論夏紀はこれまで、1年の時に腐ってしまった分を取り返そうと必死にもがいてきたはずで、その努力が報われたと解釈することはいくらでもできる。しかし滝昇の冷徹な判断も無視できない確実な要素であり、彼が本番の場面で致命的なミスを犯すような奏者を採用するということは何らかの理由なしには考えられないのだ。そこであのオーディションの結果は夏紀の努力の成果+優子の妥協という二点に起因すると結論付ける。次に【ぬるい優しさ】について、夏紀はいつも相手のことを慮っており部長として頑張りすぎる優子を終始気にかけていた。しかしその底なしの甘い優しさは今作の希美のようなこじれきった人間に対しては心臓を逆なでされるキツいものである。そんな人間には久美子のような弱いところに刺さるキャラが適任であるということを本人も自覚しているというのが面白い。夏紀先輩マジ優しすぎる*11。過程にこそ違和感があったが夏紀がAメンバー入りを果たしたのは夏紀推しとして本当に嬉しい結果だった。

 

・吉川優子

トランペット担当3年。役割は【新部長】【あすかの呪い】【妥協】。部活のトップに立ち後輩たちをまとめていた優子。かの麗奈サマに褒められるほどそのカリスマ性は見事だった*12。重責を果たした彼女だがその負担は重く、実質の前任者であったあすかが優秀すぎたために頑張りすぎてついに合宿で体調を崩す。常々夏紀に休めと言われていたが気に留めず働きまくり...救世主加部ちゃん先輩が現れなかったら致命傷を受けていただろう。そんな彼女は今年度の目標として悲願の【全国大会金賞】を掲げるが、大枠の方針として『頑張りすぎて綻びを生まないように適度に妥協する*13』という体制を暗に敷く。これは部員も大きく増えた環境において昨年度のような種々のトラブルを未然に防ぐように考えられたものだったが、結果としてはそれが裏目に出る形となった。妥協といっても演奏など基本的なところではベストを尽くし、間違いなく昨年度よりレベルの高い演奏に仕上げたにも関わらずあの結果になったのはひとえに周囲のレベルがさらに高かったから*14。前年の全国出場という前提があったからこその妥協方針は結果論だがやはり甘かったということになったとはいえ優子はめちゃくちゃ頑張った。彼女には香織先輩からの労いの言葉が待たれる。

 

・鎧塚みぞれ

オーボエ担当3年。役割は【青い鳥】。今作のもう一人の主人公。口数が少なく意見と呼べるものもほとんどないために彼女のモノローグは貴重である...と思っていたが結局のところ希美至上主義ばかりで独白もさして意味をなしていなかった。そんな彼女の成長が波乱の第二楽章の主題の一つだった。麗奈は一瞬で看破していたが自由曲のソロでの希美との掛け合いにおいてみぞれは実力を出し切れない。理由は2年前に希美がみぞれの期待を裏切る形で部活を辞めていったトラウマを克服しきれず彼女を信頼しきれないため。だが久美子や新山先生の不断の努力の結果、ついにみぞれが全力全開を解き放つと作中の描写で麗奈やあすかでも為したことのない史上最強の演奏による【場の支配】が発生し生徒は魅入られ誰一人全くついていけず指導陣すらも困惑するという圧巻のシーンを生み出した。本を読んでいても背筋がゾワゾワするほど衝撃の場面だったのでここだけでもアニメ化してほしすぎる*15。希美以外にも交流を深めるようになり、演奏の圧倒的才能*16を以てこれまでの殻を破り音大への進路を固める彼女は作中で一番【特別な存在】になったように思える。

 

・傘木希美

フルート担当3年。役割は【リズ】。前年度では不屈のニコニコ精神を湛えた笑顔の化身とも呼べる存在だったが今作でその笑顔は引きつりっぱなしだった。みぞれの才能を早いうちから看破しており、彼女はずるいと内心思いながらも表向きは笑顔で対応する。久美子は希美とみぞれの関係性を矢印の重みがみぞれ→希美に偏り過ぎていると思っていたが麗奈先生は逆だと指摘。希美の嫉妬、羨望を見抜く。そしてくすぶっていた時に遂にみぞれの全力を見せつけられ精神的に限界を迎え黄前クリニックのお世話になる。完全に闇堕ちしており幾度となく久美子と話すも中々心の闇は晴れず、もし滝がみぞれと希美の実力を理解した上でこの自由曲を選んだのであれば残酷だなぁと思った。結局のところその実力差は埋め難いもので、希美のフラストレーションは未解決問題のままなのだ。【大好きのハグ】でみぞれが希美に告白するが希美はそれに対して「私もみぞれのオーボエ好きだよ」としか返せない。精一杯返した言葉でさえ悲痛に満ち溢れており、今作の希美は虚淵作品から出張してきたかのような絶望的役回りを背負わされている。それが最高に良いんだが(ガチクズ)。

 

さて、あらかた主要メンバーについて書き並べた。今作の目標は大きく【リズと青い鳥の描写】【久美子たちの成長】【新1年生たちの紹介】の3点にあったと思われるが、奏や美鈴の性格は好みだし久美子の大活躍はカッコいいし3年生たちの苦悩と絡みはブッ刺さるし最高のお話だった。まだあるとは決まっていないがほとんど約束されているであろう最終章が待たれる、素晴らしい作品だった。映像でもみたいなぁ、あぁ、早く新作映画がみたい。

*1:パート内における演奏箇所区分。1stは基本的に主旋律など目立つ高音を担当するので優秀な奏者が担当する。

*2:黄前相談所に世話になった1年生:梨々花、美鈴、奏、夢、etc...

*3:実はここまでが優子の筋書きだったわけだが

*4:別冊、『響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のヒミツの』収録。

*5:久美子の脳裏には度々【銀色のユーフォニアム】がちらつく。

*6:本人は胸の大きさを成長させたいようだが。

*7:1年のときにも予兆はあった。

*8:進学クラスというだけでそこまで描写はないが。

*9:個人的には久美子→狸がお気に入り。

*10:葉月は...いい奴だったよ...。

*11:このぐう聖のメンタルをゴリゴリ意図的に削るぐう畜1年がいるらしい。

*12:関西大会後の優子の言葉は強烈。

*13:優子自身は頑張りすぎて綻ぶ。

*14:メタ的に見ると久美子たちが3年になる終章へのタメの今作。古典派音楽の基本である【ソナタ形式】になぞらえてあると見ることができる。

*15:もしかしたら、もしかしなくても?次作のユーフォ映画『リズと青い鳥』で描かれるかもしれないけども。

*16:技巧というよりは努力の才能である。早々に先輩オーボエ奏者が辞めてパートに一人しかいなくなったにも関わらず毎朝早くからひたすら基礎連に励むのは中々マネできるものではない。

フェイズ・エリカ1巻感想 ~三角関係?~

先日、まらしぃ全国ツアーの大阪公演に足を運んできた。その開演まで連番者と串カツ食べたりして治安の悪そうな難波の街で時間をつぶしていたがそれでもなお時間が余ってしまった。そうして落ち着かない足がフラりと赴いた先はオタクショップ。特に目的があったわけではないが、2017夏の個人的覇権アニメであったプリプリのクリアファイル1点を手に取り満足げなオタクスマイルを浮かべレジに向かう道中、一冊の漫画が目に留まった。それが今回とりあげる【フェイズ・エリカ】である。

 

一体何の作品なのかと思うかもしれないが、その正体はオタクであれば聞いたことくらいはあるであろう巨大コンテンツ、ガールズ&パンツァーのスピンオフである。ガルパンは【もっとらぶらぶ作戦です!】【リボンの武者】【リトルアーミー】など公式と同人の境界がよく分からなくなるほどスピンオフ作品がバスバス展開されており表題の作品もその一つである。

 

筆者は黒森峰、みほまほエリカ周辺の関係に関心があったのでわざわざ手に取ったが、実はググったら無料で1巻収録ぶんまでは読めちゃうみたいなのでネタバレ注意とは言うものの、サクッと自分で読んでから感想を見ていってほしいところだ。

 

 

【まほ・みほ・エリカの関係性】

今作のメインテーマであり当然1巻から焦点を当てられていたこの点。アニメにおいては最終的な和解(?)まではみほ視点だと何やらドライな対応をされているように映っていた。実際エリカはみほに対して劇場版においてさえ辛辣そのもの。理由はエリカの理想である【西住流】と【みほの戦車道】との乖離だったり(作中)昨年度の黒森峰VSプラウダ戦におけるみほの戦線離脱(重要事項なので以下★とする)だったり。一つ目は大洗優勝で認めざるを得ないとこであるし以降の態度はツンデレのソレと捉えられなくはないだろうが、エリカのみほに対して思うところはそんなものじゃぁないと考えられる。

 

・エリカ→みほ

さて、フェイズ・エリカで明らかにされた事実として中学1年の黒森峰中学入学直後からエリカとみほは出会っていたということがある。入学直後のエリカの態度はアニメにおける態度と大体同じで「こんなフワフワした頼りない子が西住流だなんて!」と認められないご様子。さらにみほが2年にして隊長を務めていた憧れのまほから直々に副隊長に任命されたことに立腹、直接対決を申し込んで白黒ハッキリさせようとした。結果として【みほの手加減】もあってエリカの勝利となったがみほの実力を思い知ることになった彼女は副隊長の資格を認めることに。しかしもちろん自分に勝ちを譲った手心を彼女のプライドと西住流への思いが許せるはずもなくみほをひっぱたくところで1巻は終わる。

ここまでで分かる重要事実は【エリカはみほの実力を認めている】ということである。この後で不服があっても2年の終わりまでエリカはみほの副隊長の座を覆すことができなかった。直情的な彼女であれば不服をほったらかしにしないので、思想的な食い違いはあるにせよ、みほの力量は自分より上だと承知した上で戦車道に勤しんでいたことは間違いない。さらに、思想的な食い違いを差し置いても認めざるを得ない力量差があったと解釈することもできる。アニメ世界においてエリカがみほに怒っている理由は黒森峰を敗退させた原因・西住流の名を汚したetc.と映るが、そんなんじゃ敗退という致命的な結果を引き起こすまでみほの性格を野放しに副隊長の重責を負わさせていたエリカ自身に対してブーメランが刺さるのではないか?つまり、いざというとき勝利に固執しないみほを副隊長にさせていたのは他ならないエリカ自身で、結果として負けたからといってみほを責める権利があろうかという話である。だから先述の通り、エリカのみほへの思いはそんなに浅はかなものじゃないと推察できる。

では何に対して憤っているのだろうか。ここからは妄想オンパレードなのだが、エリカはみほが黒森峰を辞めてしまって困ったんじゃなかろうか。彼女はみほの実力を認めていた。憧れのまほとともにプラウダ戦までは黒森峰の柱となっていたその妹がやめてしまい後任にエリカが収まったということは、エリカ視点、前任者より無能な自分が副隊長になってしまっているということである。まっすぐな性格の彼女としていくらみほの戦車道に理解を示せなくても実力差に関しては思い悩んだことがあるだろう。戦力的にも重要であったみほを失ったということと、その後釜に自分が据えられたということのプレッシャー、そして当のみほが戦車道から離れていると聞くと当たりたくなる気持ちも不思議ではない。複雑なトコだけどエリカ→みほが【尊敬】まであるかどうかは今後の演出に期待(アニメ・映画と同じ線ならなさそうだが...)。

 

・まほ→みほ

まほさんはいつも妹に真剣だった。入部0.2秒で副隊長に指名し、みほとエリカの直接対決も自信たっぷりに見守っていた。

その対戦内でみほが手心を加えたわけだが、これに対するまほの対応が非常に興味深い。まほは「あぁいう性格なんだ」とアッサリと許容し、勝者のエリカにも「分かってるよな??」と言わんばかりのガンを飛ばして威圧していた。これの何が興味深いかというと、西住姉妹に似たような姉妹が他にいるからである。

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そう、宮永照・宮永咲姉妹である。割と比較されがちであったと思っているが、今回のこの案件はまさに対照的に感じる。バケモンみたいに強いはずの妹が手加減(咲は不可抗力の可能性もあるし手加減そのものではないが)したことについて、許容できるか許せなかったか。最近の様子を見るに照も許せないって感じじゃないし宮永姉妹に話を沿わせるのは少々強引になってしまうが一般的な考察において照は咲のプラマイゼロ(手加減もどき)に辟易したと解釈されているので対照的という言葉を選んだ。じっさいこの辺が和解の糸口であることは間違いないしいずれ宮永姉妹も全力全開でぶつかりあうのが楽しみだ。

西住姉妹に話を戻そう。まほはみほが黒森峰を辞めようが一貫してみほの存在・性格・戦車道を認めていた。表向き厳格なマホーシャだが妹に関しては全面的に優先させて甘いという素晴らしいお姉ちゃんである。黒森峰敗北に関しても何も責めていないしここの関係は【オールオッケー】の一言で済ませられるという結論に至る。

 

・エリカ→まほ

憧憬。おわり。

 

・まほ→エリカ

フェイズ・エリカ1巻においては、「何ややるやんけ、もうちょいできたらウチのみほと五分って感じやな」ってくらいである。この感じだとエリカも頭角を現していくだろうし彼女が副隊長になる前からも目を掛けてはいただろう。

 

・みほ→エリカ

現状「叩かれた、痛い」くらいしか。これから描写が増えていくと一番うれしいところ。

 

・みほ→まほ

描写不足だがここはアニメ世界線と大差なさそう。

 

とりあえずこんな感じで。気が向いたら加筆する。

プリンセス・プリンシパル 12話(最終回)感想 ~Our sweet turtledove~

プリンセス・プリンシパル12話(最終回)の感想です。ネタバレ注意でお願いします。

 

初めに、全12話を見てきたけど最初から最後まで素晴らしい作品だった。スタッフの方々おつかれさまでした。

最終回を終えて感無量になってるけども落ち着いて振り返っていきたいと思う。

 

・クーデターの概要

移民、貧困、格差に圧迫された植民地出身兵士たちが女王を暗殺するという革命は、case11で建立してた新王室寺院の【天井を落とす】というダイナミックかつ言葉にしたらカッコいい方法だった。大工さんたちに反王政派がたくさんいて建物そのものに仕掛けが仕込まれているというスケールの大きい作戦。作業員たちの「ここができたら女王陛下が来るらしいぜ」「そいつぁいい」みたいな会話があったけど皮肉だったのかもね。

 

・#12 case24 Fall of the wall

壁が落ちる日。王国と共和国の壁は落ちなかったし王室寺院の天井も落ちなかった。少しだけアンジェの心の壁が落ちたかな、という感じ。

 

ホワイト企業、コントロール

大佐「ゼルダが新王室寺院に向けて出発しました。あと8時間で政権は交代します」

ジェネラル「予定通りだな。やはり古臭い情報委員会では時代に合わんのだ。...7はどうした?」

ドリーショップ「え!?あぁ、サボりですよ、サボり」

 

その説明でいいんかい!ドリーショップさんは事情を知ってたってことだけど*1もうちょっと気の利いた言い訳をしても良かったんじゃw

 

チェンジリング失敗を看破したゼルダ

ゼルダ「この革命が成功する確率は1割もないだろうな。だが、それならそれでいい。王国の内乱はそれだけで共和国の侵攻の好機になる」

シャーロット「コントロールは失敗すると分かってて革命の後押しを?」

ゼルダ「国民のことを想うと胸が痛むか?流石は本物のプリンセスだな。見事だったよ、最初は私も騙された。どうやってアンジェを欺いた?」

シャーロット「何を言ってるか分からないわ」

ゼルダ「革命を止めようと思っているなら無駄なことだ。いざとなったら私がお前を殺す。革命は弔い合戦っていう名目にさせてもらうよ」

 

まぁアンジェを知っていればちょっとしゃべったら別人って気づくわな。とはいえプリンセスの見た目をした存在は今ここに彼女しかいないのでとりあえずそのまま進めてしまおうという感じかな。シャーロットが言う通り、とどのつまりどちらか一人がいたら話は進められるんだから。

 

・グッバイ・カサブランカ

取り残されたアンジェはシャーロットとの会話を思い出すと共にポーチの中から昔おそろいで被っていた帽子を見つけ、彼女の言葉の嘘にようやく気が付く。強く想っていたからこそ衝撃的な発言を受けたショックで冷静な判断ができなくなって真に受けちゃってたんだろうね。

かくして戻ることを決意したアンジェ。今回は閉じ込められたとこから抜け出すため故意に火を放ったけども燃え盛る飛行船からの脱出というのは当然#03に重ねてる。これまでの演出・展開を最終回に集約させるというテクニックを使おうという意思を感じる。そして発見される書置き。

My turtledove,

Run and live

as Ange!

私の大切な人へ

逃げて生きて

アンジェとして!

 

あの嘘はその場を離れる自分への叱咤の意味合いが強かったのかなぁ。こんな書置きしちゃぁ(元から明白とはいえ)嘘がバレてアンジェは戻ってくるに決まってる。「ばかっ!!」って言いたくもなるわ。にしてもMy turtledoveなんてイカした表現初めて見た、ロイヤルな英語かっこいいな~。

全く関係ないけどここのBGMがかなり咲-Saki-っぽい。

 

・帰宅

地上に戻ったアンジェはまずメイフェア校へ帰還。部室の様子を見るとゼルダ(のフリをしたベアト)と連絡を取る男スパイ(貴重な男性につき名前を次郎とする)を発見。アンモナイトの模型で殴り倒す。打撃音的にコレで死んだかと思ったら気絶してなかったので尋問してシャーロット情報を入手。次郎は肝が座ってないようで銃によるケガをする前からペラペラ事実をしゃべっちゃう。訓練受けてるしもう少し困らせてもいいだろうに。まぁ過去最高にピリピリしてるアンジェさんだし委員長が言ってた【昔のアンジェ】みたいな殺気全開情け容赦なしモードだったから気圧されたんだろう。実際すぐ殺そうとしてるし*2

 

・BとDとの再会

メイフェア校に潜って電話ジャックで情報収集してたベアトリスとドロシー。ドロシーは完全に追い出されたっぽかったけど結局#11でベアトはどういう状態に置かれたんだろう。描写はなかったにしてもたぶんドロシー同様に白鳩から外されたんだろうけど、元々ベアトリスはメイフェア校の正規の生徒だし普通に寮にしか居場所ないはず。でも彼女がシャーロット側の人間であることは明らかでそんな人間を(なぜか白鳩解体以降も作戦本拠地にされている)メイフェア校の近くに置いていていることには違和感がある。

仮説1:ベアトは天使につき無害と判断され放置されていた。

仮説2:ベアトもチームから外されたが彼女の身の危険を案じたドロシーに回収された。

この辺だろうか。ま、釈然としない点は誰かラジオの質問コーナーに投げてくれるっしょ。

ドロシー「政府からの命令でゼルダの作戦内容を探ってた。うちらは政府と軍部の椅子取りゲームに巻き込まれたのさ。今は共和国内もかなりピリピリしてる」

 

共和国も派閥割れしてて王国のこと言えんやんって話だね。彼らの下で動くスパイたちがどう分かれるんだってのは気になる。スパイって与えられた任務に何も言わず従うものだと思ってるから今回の白鳩みたいな理由がないスパイたちがどっちに付くとか考えるのかっていう。

 

・いざ王室寺院へ

ドロシーの車、また雪中走行で酷使されることに。関門突破では無敵パスポート【王女の顔】*3を使おうとするも有能守衛が情報を把握していたため通じず結局強行突破。

 

・クーデター阻止

イングウェイから暗殺方法を聞き鍵をスることに成功したシャーロットだったがゼルダに気づかれ取り押さえられる。前回よりは目つきが良くなっててかわいい気がするゼルダゼルダ株、上昇。

ゼルダ「イングウェイ。やはり貴様が天井を落とせ。貴様が為すべきことを為せ。ジェリコのラッパは既に鳴ったのだ」

困惑するイングウェイに聖書に書いてあるジェリコの壁を壊したラッパを持ち出し教養を見せつつ計画続行を命令する。こういう状況に見合った教養をスラスラ引き合いに出せる人は素敵だと思う。ゼルダ株、さらに上昇。

 

・カーチェイス

追っ手に追いつかれたとこ、行進間射撃*4とはいえその至近距離でドカスカ撃たれちゃかなり危なそう。そしてトンネル側面を走行するということは相当のダウンフォースを受けていることになりドロシーカーの空力性能を賞賛しなければならない。が、健闘むなしく剣歯*5に噛まれバリケードに阻まれる。迎え撃つはガゼル率いる大量の兵士。万事休すかと思われたがここでチセ介入。窮地を乗り切る。

 

チセ「女王暗殺か、穏やかではないな」

ドロシー「プリンセスがゼルダと一緒に寺院にいるらしいんだけど」

チセ「ゼルダなら吹き抜けの上の部屋にいるのを見たぞ」

ドロシー「本当か」

チセ「嘘は言わん、礼拝堂から見えた」

ドロシー「アンジェ、お前はプリンセスを助けに行け」

チセ「私もつれていけ!」

 

チセがゼルダを知ってたのは少し驚き。チームから外される通達の時に会ってたのか。「嘘は言わん」がとっても良いセリフ。もはやスパイではなくシャーロット救出のために動く本当の友達だからね*6。そしてアンジェがチセを連れていくというのも#04のやりとりをしっかり回収している。

 

・決行直前

天蓋が落とされんとする間際にも拘束されたシャーロットはイングウェイの説得を諦めない。自分の命を賭してでも国を変えるという意思を見せイングウェイの心は揺れに揺れる。しかし。

ゼルダ「その女の嘘に耳を貸すな」

発砲。右太ももに命中。1周目ここで「おい!!!」って叫んだのは俺だけじゃないはず。ゼルダお前、ちょっと憎らしげだけど世渡り上手っぽい超絶有能スパイって良いキャラじゃんかと思ってたけど、、それはダメだ。キャラクターは好きだけどシャーロットが全てに優先するというルールを冒してしまった。いや、ほんとは依然好きなキャラだけどこの発砲だけは許せない。

撃たれてなお説得を続けるシャーロットは弾みで入れ替わりにもちょっと触れてしまうが勢いでごまかす。だがこの勢いに革命軍の面々は心打たれ、ゼルダもまたこの異常な胆力(と恐らく入れ替わりあたりの複雑な事情)を目の当たりにし「私の手に余る」と判断。シャーロット殺害を決意するが幸運にも俺が画面を破壊するより先にアンジェとチセが駆けつけてくれた。ゼルダの相手はチセが担当するがゼルダはCボールを以て逃走。ラジオ曰く今後しばらくは情報委員会サイドとしてのスパイ活動はできないと考えられるとのこと*7。一方イングウェイはシャーロットに遺言を残し逝去。やはりおいしい役どころだった。アーメン。

 

・病院、行こうか

寺院を脱出し空でイチャイチャしだすアンジェとシャーロット。この二人の会話はいつも洗練されてるしもっと聞きたいという思いとしゃべってないで一刻も早く病院に行ってくれって気持ちがぶつかり合ってた。

 

・王国の現在

ノルマンディー公「それなりに収穫はあった」

そういう彼の手元にあるのはドロシーカーとスチーム閃光弾の写真。そして【シャーロットの帽子】。待機室への移動中には帽子を被っていてスコーンを食べるときにはもう外しているので部屋への置き忘れ。急いでいたとはいえ証拠を残すとはぬかったね。革命が未遂に終わったとはいえ騒ぎが起こった後に騒ぎの起こった部屋からシャーロットの帽子が回収された。...これはとてもマズいのでは?革命失敗ということは王国の体制は以前のままであるにも関わらずシャーロットはカサブランカで療養、少なくとも今は公務からは下がっているのは確定。そもそも暴動の首謀者に名前を挙げられている可能性も高いし今回の事件がどういう扱いを受けているのかはとても重要である。ラジオ質問案件。シャーロットがプリンセスの地位を追われていたらこれから話を進めにくくなるだろうけど、在位は継続してるのに事件との関連をノルマンディー公に握られている(ことを白鳩サイドが関知していない)というのもあまりに厳しい。今この瞬間は一件落着ムードだけど先行きが非常に怪しいのは気がかりだ。

 

・Lの帰還

ジェネラル「バカどもめ、一体何をやっておった!命令違反だ!プリンシパルのチームはどこに、ぅあ!?」

ラジオ曰くLはジェネラル派によって情報委員会の断りもなく強引に更迭されており、今回の騒動もジェネラル派の暴走だと察知した7が信頼のおけるスパイにLの居場所を探らせ彼を解放させたというストーリーがあったらしい。7メチャクチャ有能やんけ!w

それであっさりと椅子を取り戻したLだったがジェネラルはどうなっちゃったんだろう。Lを見る目が亡霊でも見るかのような目で超怯えてたしわりと小物だった。あと、怒鳴り散らすジェネラルを見る大佐の表情から察するにどうやら顔色を窺ってただけみたいで彼もどちらかといえばL寄りっぽい印象を受ける。

 

カサブランカの白い砂浜

学校において、ナチュラルに人気ありそうなのはベアトだと思うけどアンジェもモテたりするのかな。ドロシーは女の子にモテそう。シャーロットは少なくともリリにモテてる。チセはちょっと怖いと思う。

にしても海で水着じゃないって意外に違和感あるもんだな。露出が少ないのは道具やら何やらを仕込むためなのか。水着に銃は収納できなさそうだし。

それより、シャーロットの右足が描写されてないのが怖すぎる。ほら、お前ら2人もイチャイチャしてないで3人と動けよ!って思いながら幕引きを見た。切断なんてそんなことないとは思うけど...。

 

とまぁ、割と先への不安がゾロゾロ残る終わり方だった。だが裏を返せば続きを作る要素がたくさんあるということ。「色々売れたら2期あるよ」ということが仄めかされてるし気が変わらないうちに円盤とかCDに積もう。や、ほんと2期やってくれ。。

大地葉さん(ドロシー役)「お前ら、欲しいの出るまで回せばいいんだよ、そしたら実質100%ガチャなんだから」

俺はゲームは無課金だけど、課金する気のある方たちはこの精神に則って2期制作を応援しましょう!!

それでは、読了ありがとうございました。

*1:ラジオ参照

*2:ドロシーに止められてるけどこれ生かしちゃダメな存在だから後でそっと処理されたんだろうね。次郎の冥福を祈る。

*3:#04でシャーロットが使用

*4:戦車じゃないけどこの言葉で合ってんのか?w

*5:通過した車をパンクさせる針。佐世保米軍基地の出口に設置されてる。

*6:#01図書館での2人の会話参照。

*7:ラジオで今村さんが「だってこのあと私(アンジェ)たちがリークするわけじゃないですか、『ゼルダ裏切ってましたよーって』」と言ってたけどジェネラルの指令に従ってただけど裏切ってたわけじゃないような...w